調査研究成果公表

科学技術・学術政策研究所(NISTEP)では、STI Horizon 2026春号(Vol.12 No.1)の一部をweb先行公開(2月20日)しました。今回は以下の記事を掲載しています。

レポート
・地域イノベーションの現状と課題
 -新潟・富山・石川・福井地域でのヒアリング調査から-

詳細については、以下のリンクより御覧ください。
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本研究では、外国企業による買収(クロスボーダー買収)が、被買収日本企業の研究開発(R&D)活動にどのような影響を与えるのかを分析しました。

外国企業による買収と国内企業による買収を比較して分析した結果、外国企業による買収は被買収企業のR&D支出を減少させる傾向がある一方、国内企業による買収ではそのような効果は確認されませんでした。さらに、この効果は、被買収企業が買収前に有していた特性(例:企業規模、研究開発集約度、収益性など)の違いに応じて異なることが分かりました。加えて、買収後のR&D支出の変化は、買収企業の所在国によって大きく異なることを示しました。

これらの結果は、買収企業の属性や統合戦略の違いによって、被買収企業における研究開発活動への影響が異なり得ることを示唆しています。

詳細につきましては、以下のリンクより御覧ください。
ライブラリ:クロスボーダー買収は研究開発活動をどのように変えるか:被買収日本企業の分析[DISCUSSION PAPER No.247]

NISTEPは、オープンサイエンス政策に資するため、2024年11~12月に研究者1,675名を対象としたオンライン調査を実施し、1,237名から有効回答を得ました。

その結果、公開データの入手経験は85.3%、研究データの公開経験は66.1%と過去最高水準に達しましたが、フォーマットの不統一や登録要件などの課題認識も強いことがわかりました。また、DMP作成経験は39.7%に増加しました。データ公開は雑誌ポリシーの影響が大きく、評価制度の不足が未公開理由となっています。
研究者の多くは人材・時間・資金不足を感じる一方、図書館員等への支援要請は大幅に増加しており、データ公開を正当に評価する仕組みの必要性が示されました。

報告書の詳細については、以下のリンクより御覧ください。
ライブラリ:研究データ公開と研究データ管理に関する実態調査2024:データ公開の拡大とリポジトリ活用の深化[調査資料-352]

 この度、「博士人材追跡調査(JD-Pro)」2015年度修了者の3.5年後のコホート・データを用いて、博士人材のトランスファーラブル・スキルとキャリア形成についての分析を行いました。

 分析結果からは、コミュニケーション力や積極性からなるスキルを身に着けている場合には、職務に不満があった場合に転職その他の方法を通じて職務に対する満足度を高める傾向があることがわかりました。同時に、複雑な事象を概念化し、分析を行うスキルもまた。職務に対する満足度に大きく影響していることも明らかになりました。トランスファーラブル・スキルの習得は、博士人材にとって有意義であることが確認されると同時に、博士人材をうまく活用できていない企業においては、トランスファーラブル・スキルのある博士人材ほど退出を招くことが示唆されました。

詳細につきましては以下のリンクより御覧ください。
ライブラリ:博士人材のトランスファーラブル・スキルと就職後の職務満足・異動[DISCUSSION PAPER No.246]

 科学技術・学術政策研究所(NISTEP)では、産学連携から生まれる発明・イノベーションの分析において基盤となる「特許出願データ」の利活用を高度化するため、特許出願に記載される同姓同名発明者の識別(名寄せ)に焦点を当てた研究を実施し、その成果をNISTEP DISCUSSION PAPER No.245「特許出願における発明者の識別 ― 識別の自動化手法とその性能評価―」(2026年1月)として取りまとめました。
 本報告書では、大規模特許データに内在する同姓同名問題が、発明者ネットワーク分析や研究者活動の推定を歪めうる点を踏まえ、(i)共同発明者・住所等のメタデータ照合、(ii)文書類似度に基づく識別、(iii)機械学習(Random Forest)による分類を実装し、複数ケースで性能を比較評価しました。さらに、同一技術分野に別の同姓同名者が存在する場合に誤識別(偽陽性)が残り得ることを示したうえで、技術的内容とメタデータを統合する「多段識別モデル」により、誤識別を大幅に低減しつつ高精度な識別を実現できることを示しています。

詳細につきましては以下のリンクより御覧ください。
ライブラリ:特許出願における発明者の識別― 識別の自動化手法とその性能評価 ―[DISCUSSION PAPER No.245]

 科学技術・学術政策研究所(NISTEP)では、「研究責任者を対象とした研究室・研究グループの研究活動の継続的な実態調査(研究室パネル調査)」を2020年度から実施しています。

 本報告書では、研究室・研究グループにおける活動実態について、「研究資金」「研究時間」「メンバー構成」「資産の活用」「研究支援」といった要素間の関係や、教員の職位変化が研究活動に与える影響を分析しました。

 調査からは、学部生から博士課程へ進むにつれて、学生が研究プロジェクトで果たす役割が拡大する一方、博士後期課程の人材不足やポストドクターの確保が難しいことが、研究の推進に影響を与えている可能性が示されました。また、研究開発費が多いほどプロジェクト数や外部との連携が活発になる傾向がある一方、資金の獲得や管理に時間を要し、教員の研究時間が制約されるケースも確認されました。

 教員の職位変化が研究活動に与える影響については、職位の昇進によって研究室・研究グループ運営に関する裁量は増すものの、メンバー数や研究開発費の増加は、昇進そのものよりも研究テーマや外部資金獲得状況に依存している可能性が示唆されました。特に理工農学系では、准教授・講師への昇進に際して研究時間の減少が見られ、職位に応じた柔軟な研究支援の必要性が示唆されています。

詳細につきましては以下のリンクより御覧ください。
ライブラリ:https://doi.org/10.15108/rm351

 科学技術・学術政策研究所(NISTEP)では、NISTEP定点調査の一環として、研究力を単なる「成果」としてではなく、それを育む「土壌」(研究文化)という視点から捉え直すことを目的として、2024年11月22日にNISTEP共創ワークショップ、同年12月20日にNISTEP公開オンラインシンポジウムを開催しました。同ワークショップおよびシンポジウムでは、研究者、大学研究管理(URA)専門職、研究資金配分機関(FA)専門職、政策立案者など多様なアクターによる対話を行いました。

 本報告書では、対話から導き出された三つの重要な概念「表出していない価値」「内的評価システム」「砂場」を整理するとともに、研究文化を多面的に捉える「六次元分析フレームワーク」を提案しています。

詳細につきましては以下のリンクより御覧ください。
https://doi.org/10.15108/dp244

本研究では、科学技術に関する国民意識調査として国内居住者を対象に質問票によるインターネット調査を実施し、偽情報や誤情報の認知や判断についての項目と科学技術への関心度との関係を探りました。15歳から69歳までの男女同数合計6,600人の回答者データをクロス集計表等によって分析しました。科学技術への関心度が高いと、偽情報・誤情報に関する用語の理解が深く、偽情報・誤情報と思われた情報との接触頻度も高く、真偽を確かめようとした割合も高いという関係が確認されました。さらに偽情報・誤情報と正しいと思われた情報にかかわらず、科学技術への高関心層は低関心層と比較して情報に対して積極的な態度を取っていました。科学者への信頼および科学技術の発展へのプラス面・マイナス面の見方についても偽情報や誤情報に関する項目と同様な関係でした。

詳細については、以下のリンクより御覧ください。
ライブラリ:科学技術に関する国民意識調査-偽情報・誤情報の認知と判断-[DISCUSSION PAPER No.243]

科学技術・学術政策研究所(NISTEP)では、STI Horizon 2025冬号(Vol.11 No.4)を公表しました。
READYFOR株式会社 代表取締役CEO 米良 はるか 氏インタビュー、ナイスステップな研究者2024 の御紹介(2)、研究の場、教育の場としての研究室、フードテックが拓く未来の食、地域に根差すプロジェクトマネジメント、研究力を育む土壌としての「研究文化」など、科学技術・イノベーション政策に資する情報を幅広く掲載しています。

詳細については、以下のリンクより御覧ください。
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科学技術・学術政策研究所(NISTEP)では、STI Horizon 2025冬号(Vol.11 No.4)の一部をweb先行公開(11月25日)しました。今回は以下の記事を掲載しています。

ほらいずん
・研究の場、教育の場としての研究室
 -研究室パネル調査による類型化と日本型研究室モデルへの示唆-

レポート
・地域イノベーションの現状と課題
 -九州沖縄地域でのヒアリング調査から見えてきたもの(2)-

・人工知能分野における国・地域別の発表概況(2025)
 -国際会議及びOpenAlex に基づく分析-

詳細については、以下のリンクより御覧ください。
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NISTEP企業名辞書(以下「企業名辞書」)および特許出願情報と統合的に利用可能な接続テーブルの更新に加え、任意の時点における企業の沿革情報を抽出できる新たなプログラムをリリースいたしました。

■NISTEP企業名辞書(ver.2025.1)
特許出願の累積件数、株式上場、大学発ベンチャー等の辞書登録基準に基づき、新規企業の追加登録および既存企業情報の更新を行いました。これにより、企業名辞書の総登録企業数は32,767社となりました。

■特許情報との接続テーブル(ver.2025_1)
企業名辞書と特許出願情報(IIPパテントデータベース)を接続するテーブルを改訂しました。本テーブルには、名寄せ処理により生成された企業名辞書登録企業と特許出願企業との対応情報12,223,933件を収録しており、企業による全特許出願件数の9割以上を網羅しています。

■企業沿革情報抽出プログラム(ver.2025_1)
本プログラムは企業名辞書と連携し、指定した企業の任意の時点または期間における沿革情報を抽出する機能を備えています。企業名辞書では、商号変更や組織再編などの企業情報が複数のレコードに分かれて記録されており、本プログラムを用いることで、それらの記録の整理・統合処理を自動化し、沿革情報を容易に取得することが可能です。

企業名辞書その他関連ファイルのダウンロードは、こちらからお願いいたします。

 当研究所では、我が国の科学技術活動を客観的・定量的データに基づき、体系的に把握するための基礎資料として、科学技術指標を作成しています。この度、2025年8月8日に公表した科学技術指標2025のHTML版を作成しました。
 科学技術指標で使用している表の全てがエクセルでダウンロードできます(統計集については公開済み)。
 詳細につきましては、以下のリンクより御覧ください。

科学技術指標2025(HTML版)

 

科学技術指標の詳細はこちら

科学技術・学術政策研究所(NISTEP)が公開している「科学技術・イノベーション白書検索」について以下の通りデータを更新しました。

■「科学技術・イノベーション白書検索」のデータの更新
令和7(2025)年版の「科学技術・イノベーション白書」を追加

■「科学技術・イノベーション白書検索」へのアクセス
以下のNISTEPのウェブサイト(SciREX関連公開データのページ)
https://www.nistep.go.jp/research-scisip-whitepaper-search

【参考】
「科学技術白書」の名称が、令和3(2021)年版から「科学技術・イノベーション白書」と変更されたので、検索システムの名称も「科学技術・イノベーション白書検索」に変更しました。以下、全体を示す場合にはこれを用います。
科学技術・イノベーション白書は、文部科学省において昭和33(1958)年から現在まで継続的に発行されており、日本の科学技術政策に関する施策やトピックなど、様々な情報が蓄積されています。NISTEPではこの点に着目し、以下のような機能・特徴を備えた「科学技術・イノベーション白書検索」を開発し、令和元(2019)年11月に公開しました。主な機能は以下の通りです。

○ 昭和33(1958)年版以降の科学技術・イノベーション白書のテキスト情報(本文や図表の表題など)がデータベース化されています。
○ 各年代の科学技術に関する政策や施策の動向を調べることができます。
○ キーワードだけでなく、類義語も併せて検索する「あいまい検索」や期間を指定して検索することもできます。
○ よく使われている語句を大きく表示する「キーワードマップ」の機能があります。
○ 注目するキーワードがどの年に多く出現しているかなど、白書への出現回数を知ることができます。
○ 注目するトピックの変遷がわかる機能があります。