ゴールドOAが異分野引用に与える効果:自然科学系論文に着目した分析[DISCUSSION PAPER No.237]を公表しました(2/21)

2025年2月21日(金)

 本研究は、オープンアクセス(OA)が異分野引用に与える効果の有無を検証するものです。OA化の方法の中でもゴールドOA(ハイブリッドOAを除く)に焦点を当てて、自然科学の諸分野において論文をOA化することにより異分野引用は増えるかどうかを明らかにしました。
 分析の結果、過半数の分野においてOAは分野内引用と異分野引用を共に増やすこと、幾つかの分野では異分野引用のみを増やすことが明らかとなりました。異分野引用のみにOA化の効果が見られる分野の中でも、特に臨床医学分野は分野全体が異分野引用されやすくなることが分かりました。
 国際的にOAが推進されてきた背景の一つにはOAは異分野への知識移転を促すという期待があります。本研究の知見は、実際にOAはこうした期待に応えていることを示しており、OAを推進する意義及び根拠の一つとなるものです。

詳細につきましては以下のリンクより御覧ください。

ライブラリ:ゴールドOAが異分野引用に与える効果:自然科学系論文に着目した分析[DISCUSSION PAPER No.237]