お知らせ

科学技術・学術政策研究所(NISTEP)では、2005年より毎年、科学技術イノベーションの様々な分野において活躍され、日本に元気を与えてくれる方々を「ナイスステップな研究者」として選定しています。
過去に選定された方の中には、その後ノーベル賞を受賞された山中伸弥教授(京都大学、平成18年)及び天野浩教授(名城大学、平成21年)も含まれています。(※所属等はいずれも当時)
2023年12月に選定した「ナイスステップな研究者2023」では、今後活躍が期待される若手研究者を中心に、AI、宇宙、生物など多岐にわたる分野における、様々な社会的課題に関わる研究のほか、研究活動のみならず様々な形で国内外へ広く成果を還元されている方を選定しています。
7月23日の講演会では、全3回シリーズの最終回として「ナイスステップな研究者2023」のうち3名から、優れた研究活動や、特色のある取組などについて御紹介いただきます。今回は、事前にご登録いただいた方への限定公開という形でZoomウェビナー配信を行う予定です。皆様の御参加をお待ちしております。
(第1回:5月21日(火)終了、第2回:7月4日(木)開催予定)
開催概要
- 日時:2024年7月23日(火)10:00-12:00(オンライン開催)
- 視聴方法:Zoomウェビナー配信
- 言語:日本語
- 定員:500名
- 登録方法:以下のフォームから登録ください。(登録期限:7/22(月)10:00まで)
ご登録日と開催日前日の2回、メールでURL等を御案内いたします。
https://zoom.us/webinar/register/WN_sJ54hZV2TSmKgkYcqbbwhQ
講演会スケジュール(1講演は質疑含め35分程度)
第3回:7月23日(火) | ||
10:00- | 牛久 祥孝 | ・オムロンサイニックエックス株式会社 Vice President for Research |
「視覚と言葉を繋ぐAIのこれまでとこれから」 講演資料 |
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10:40- | 熊谷 誠慈 | ・京都大学 人と社会の未来研究院 教授 |
「古代の智慧×最先端テクノロジーでイノベーションを創発」 講演資料 |
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11:20- | 秋葉 拓哉 | ・Sakana AI株式会社 Research Scientist |
「大規模言語モデルのこれまでとこれから」 講演資料 |
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11:55- | 開会挨拶 |
第12回科学技術予測調査(デルファイ調査・第1回アンケート)を実施します。
文部科学省科学技術・学術政策研究所は、科学技術の中長期的な発展の方向性を把握するための科学技術予測調査を1970年代より実施しています。第12回科学技術予測調査は、科学技術・イノベーション基本計画を始め、科学技術イノベーション関連政策・戦略検討・立案のためのエビデンスを提供するために実施するものであり、社会と科学技術との関係性に複雑化・複合化の度合が増している近年の世界的な状況を踏まえて、社会的な視点や分野横断的な観点を取り入れた科学技術等の未来についての調査です。
本調査の中核となるデルファイ調査では、8つの分野別分科会を設置し、専門家による議論を経て、今後30年間(2055年まで)を見据えた課題として約836のトピック(8分野71細目)を設定しました。アンケートでは、各トピックの重要度、国際優位性、実現時期、実現に向けて日本が優先的に対処すべき点等について専門家の御見解を集めます。
科学技術研究に携わる研究者の方や研究開発マネジメント等に携わる方の回答を賜りたく、下記URLより御参加をお願いいたします。
第12回科学技術予測調査(デルファイ調査・第1回アンケート)
URL | https://delphi.nistep.go.jp/ |
実施期間 | 2024年6月20日開始~7月31日終了 ※なお、第1回アンケート回答者が対象の、繰り返しによる第2回目のアンケートについては、2024年8月上旬~9月に実施の予定です。 |
調査実施者 | 文部科学省 科学技術・学術政策研究所 科学技術予測・政策基盤調査研究センター |
調査受託者 | 公益財団法人 未来工学研究所 |
<資料>調査の概要・趣旨、回答マニュアルや良くあるお問い合わせ等
1.回答の手引き(お問い合わせ先も含みます)
2.デルファイ調査について(質問項目も含みます)
3.分野×細目・キーワード一覧
4.Q&A
大学の研究活動を理解する上で、研究開発費の動向を把握することは不可欠です。2000年代に入ってからの大学の研究開発費を巡る大きな動きとして、2000年代中頃から2010年代初頭にかけての運営費交付金の削減、研究開発費における「選択と集中」が挙げられます。
本調査研究では、「科学技術研究調査」を用いた2種類の推計により、①特に国立大学において運営費交付金の減少に伴って、定常的に措置される教員あたりの研究開発費が減少していること、②競争的研究費等の外部受入研究費が増加しており、教員あたりの外部受入研究費の額の差が2001年度~2000年代後半にかけて拡大したことを確認しました。
利用できるデータが限定される中、過去に遡って「選択と集中」の状況を把握することは容易ではありませんが、エビデンスに基づく科学技術・イノベーション政策の形成には、過去を検証する地道な取組も必要です。
詳細につきましては以下のリンクより御覧ください。

科学技術・学術政策研究所(NISTEP)では、2005年より毎年、科学技術イノベーションの様々な分野において活躍され、日本に元気を与えてくれる方々を「ナイスステップな研究者」として選定しています。
過去に選定された方の中には、その後ノーベル賞を受賞された山中伸弥教授(京都大学、平成18年)及び天野浩教授(名城大学、平成21年)も含まれています。(※所属等はいずれも当時)
2023年12月に選定した「ナイスステップな研究者2023」では、今後活躍が期待される若手研究者を中心に、AI、宇宙、生物など多岐にわたる分野における、様々な社会的課題に関わる研究のほか、研究活動のみならず様々な形で国内外へ広く成果を還元されている方を選定しています。
7月4日の講演会では、全3回シリーズの第2回として「ナイスステップな研究者2023」のうち4名から、優れた研究活動や、特色のある取組などについて御紹介いただきます。今回は、事前にご登録いただいた方への限定公開という形でZoomウェビナー配信を行う予定です。皆様の御参加をお待ちしております。
(第3回:7月23日(火)午前を予定)
開催概要
- 日時:2024年7月4日(木)14:00-17:00(オンライン開催)
- 視聴方法:Zoomウェビナー配信
- 言語:日本語
- 定員:500名
- 登録方法:以下のフォームからご登録ください。(登録期限:7/3(水)14:00まで)
ご登録日と開催日前日の2回、メールでURL等を御案内いたします。
https://zoom.us/webinar/register/WN_5AlygGD1T6u3Kmr-9XBhuw
講演会スケジュール(1講演は質疑含め35分程度)
第2回:2024年7月4日(木) | ||
14:00- | 粉川 美踏 | ・筑波大学 生命環境系 准教授 |
「食べずに測る食品の美味しさ」 講演資料 |
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14:40- | 杉村 薫 | ・東京大学 理学系研究科 准教授 |
「多細胞集団の秩序形成を物理学と統計学の視点から理解する」 講演資料 |
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15:15-15:45 休憩 | ||
15:45- | 吉岡 信行 | ・東京大学大学院 工学系研究科 物理工学専攻 助教 |
「量子物理と情報科学のあいだ」 講演資料 |
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16:25- | 浅川 純 | ・株式会社Pale Blue 共同創業者 兼 代表取締役 |
「水を推進剤として用いた小型衛星用推進機(エンジン)の開発と社会実装」 講演資料 |
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17:00- | 閉会 |
科学技術・学術政策研究所では、第6期科学技術・イノベーション基本計画期間中の科学技術やイノベーション創出の状況を把握するため、第一線で研究開発に取り組む研究者や有識者約2,200名を対象とした5年間の継続的な意識調査(第4期NISTEP定点調査)を実施しています。3回目調査の結果がまとまりましたので公表します。
3回目調査の主な結果は次の通りです。(1)研究時間、学術研究・基礎研究等に対する回答者の厳しい認識は、過去の調査から継続しました。(2)大学教員の約8割が研究時間の不足を認識する状況が示され、その背景にある構造的な問題と解決策案が整理されました。(3)新たな傾向として、新型コロナウイルス感染症を契機としたリモート化について進展と後退の両方の認識が示され、研究インテグリティの取組については進展とそれに伴う課題等が見られました。(4)科学技術を基にした地域創生については、その課題と先進的な好事例が示されました。(5)「論文のオープンアクセス義務化」の政策方針に対する認知度が把握され、その方針に関する政策的支援への期待が明らかにされました。
■NISTEP定点調査専用ページはこちら

科学技術・学術政策研究所(NISTEP)では、2005年より毎年、科学技術イノベーションの様々な分野において活躍され、日本に元気を与えてくれる方々を「ナイスステップな研究者」として選定しています。
過去に選定された方の中には、その後ノーベル賞を受賞された山中伸弥教授(京都大学、平成18年)及び天野浩教授(名城大学、平成21年)も含まれています。(※所属等はいずれも当時)
2023年12月に選定した「ナイスステップな研究者2023」では、今後活躍が期待される若手研究者を中心に、AI、宇宙、生物など多岐にわたる分野における、様々な社会的課題に関わる研究のほか、研究活動のみならず様々な形で国内外へ広く成果を還元されている方を選定しています。
5月21日の講演会では、全3回シリーズの第1回として「ナイスステップな研究者2023」のうち3名から、優れた研究活動や、特色のある取組などについて御紹介いただきます。今回は、事前にご登録いただいた方への限定公開という形でZoomウェビナー配信を行う予定です。皆様の御参加をお待ちしております。
(第2回:7月4日(木)午後、第3回:7月23日(火)午前を予定)
開催概要
- 日時:2024年5月21日(火)10:00-12:00(オンライン開催)
- 視聴方法:Zoomウェビナー配信
- 言語:日本語
- 定員:500名
- 登録方法:以下のフォームからご登録ください。(登録期限:5/20(月)10:00まで)
開催日の前日にメールでURL等を御案内いたします。
https://zoom.us/webinar/register/WN_wmRRUmJgTN6qK1QKyJPYHg
講演会スケジュール(1講演は質疑含め35分程度)
第1回:2024年5月21日(火) | ||
10:00- | 開会挨拶 所長 大山 真未 | |
10:05- | 照井 慧 | ・ノースカロライナ大学グリーンズボロ校 アシスタントプロフェッサー |
「生態学の基礎理論と応用:孵化放流事業の効果について再考する」 (講演資料) |
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10:45- | 天野 達也 | ・クイーンズランド大学環境学部 上級講師 ・クイーンズランド大学生物多様性・保全科学センター 副所長 |
「生物多様性保全における言葉の壁:その重要性と解決策」 (講演資料) |
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11:25- | 深野 祐也 | ・千葉大学大学院 園芸学研究院 准教授 |
「分け入っても分け入ってもダーウィン:進化理論の多方面への応用」 (講演資料) |
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12:00- | 閉会 |
「近未来への招待状~ナイスステップな研究者2023からのメッセージ~」第1回講演会は終了いたしました。
科学技術・学術政策研究所(NISTEP)では、SciREX事業の一環としてデータ・情報基盤の整備に取り組んでいます。このたび、科学論文のデータベース、Web of Science Core Collection (WoSCC)の論文IDとNISTEP大学・公的機関名辞書の機関ID(NID)の対応テーブルを更新しました。
本対応テーブルは、1996-2022年の期間にWoSCCに採録された論文のうち、日本の機関に所属する著者を含む論文のデータ(約213万件)を対象に、国内機関の機関名称の名寄せを行った結果です。これにより、WoSCCデータベース中の日本の機関名表記の揺れを吸収した検索、分析が可能です。
詳細については、以下のリンクより御覧ください。
本研究では基幹統計調査「賃金構造基本統計調査」の調査票情報を用いて、我が国において非正規雇用と賃金の関係性が産業の知識集積性によってどのように異なるかを分析しました。
分析の結果、知識集積性の高い産業ほど、非正規労働者と正規労働者との賃金ギャップが大きくなることを明らかにしました。非正規労働者は、流動的な雇用であるため組織内の知識集積に寄与しづらく、このような特徴が賃金ギャップにも反映されたと考えられます。
詳細については、以下を御覧ください。
ライブラリ:労働の柔軟性,イノベーション・レジーム, 及び日本モデルの後退: 『賃金構造基本統計調査』を用いた実証分析[DISCUSSION PAPER No.229]
本報告書では、地域における科学技術の資源と活動の現状を把握するため、①企業、②非営利団体・公的機関、③大学、④自治体(科学技術関連予算)、⑤科学研究費助成事業(科研費)、⑥産学連携、⑦特許、⑧論文の8つの項目に着目し分析しました。その結果、地域の状況は、人口や企業が集積している大都市圏において科学技術に関連する項目の数値が高く、地域イノベーションのポテンシャルが高いと言えること、研究開発費や人材の資源配分において地域間格差が拡大しているとは言いきれないが、企業や大学などが集積している東京圏をはじめとした3大都市圏において資源配分は集中・固定しているという状況が確認されました。
詳細については、以下のリンクより御覧ください。
ライブラリ:地域科学技術指標2021[調査資料No.339]
科学技術・学術政策研究所(NISTEP)では、これまで実施してきた科学技術予測の調査手法を基に、我が国が目指す2050年カーボンニュートラル実現のために注力すべき基盤的な科学技術トピックと関連する社会トピックを抽出し、専門家へのアンケートとヒアリングによって将来を展望する予測調査を実施しました。
その結果、蓄電池・燃料電池、光触媒・炭素再資源化、マテリアルフローなどの科学技術トピック群は、重要度、国際競争力が共に高いと評価され、いずれも2035年以降の社会的実現が見込まれました。そしてその社会実装においては、中長期にわたる持続的な研究開発と、研究開発段階から社会実装を指向したシステム開発、関連する社会・経済システムの構築、国際展開を見据えた戦略的推進が効果的であるとされました。また、サービス工学とサービスデザインの寄与、政府には省庁間ならびに民間との連携、市民の行動変容の可能性を把握する必要性などが指摘されました。
詳細につきましては以下のリンクより御覧ください。
博士号取得者のキャリア形成はイノベーション・システムにとって大きな課題となっており、博士号取得者の活躍の場を広げる取り組みが各国で進められています。フランスでは、近年高等教育機関が博士課程の学生を実業界に参入させるための取り組みや仕組みを「専門職化」-professionalization-として推進してきました。本稿では、こうしたフランスにおける様々な取組について概観的に紹介しています。
詳細については以下のリンクより御覧ください。

