お知らせ
本データには、日本版バイ・ドール制度(産業技術力強化法第17条)を適用して特許出願した発明について、創出元となる研究開発事業や委託元である省庁やファンディング機関などのデータを収録しています。
同制度は、政府資金による委託研究開発等による知的財産権について、一定の条件を受託者が約する場合に、受託者に帰属させることを可能とする制度であり、その適用には、特許法施行規則第23条第6項に基づき、出願願書にその旨を申告記載する必要があります。
本データに収録した委託元の機関や研究開発事業データは、この申告文章に記された情報を手掛かりとして、特許出願1件ごとにインターネット上に公開された情報を調査し取得したものです。なお、出願人等の特許基本情報は、別途公開している「日本版バイ・ドール制度を適用した特許出願データ」と連携し取得することができます。
本データファイル及びユーザマニュアルのダウンロードは、こちらからお願いいたします。
本研究では公的資金による研究成果のオープンアクセス(OA)と国・地域の経済状況の関係について調査しました。
近年、公的資金による研究成果のOA化が進み、研究の透明性と成果への平等なアクセスが注目されています。OAは研究論文を無料公開する仕組みであり、オープンサイエンスの中核とされますが、昨今では論文処理料(APC)の高騰による経済負担の増加も指摘されています。
本研究は、オープンな書誌データベースであるOpenAlexを用い、国・地域の所得水準や研究分野を考慮してOA出版と引用状況を分析しました。
その結果、当初の予想とは異なり、低所得国のOA出版率は約70%と高い一方、高所得国では約55%と低いことがわかりました。これは低所得国へのAPC免除制度や高所得国の購読型ジャーナル志向が影響していると考えられます。地域ごとでは、欧州が政策的影響でOA論文を多く引用する一方、中国では非OA論文が自国論文を中心に引用され、OA論文では他国のものを多く引用する傾向が見られました。また、分野間では生命科学・自然科学系でOA率が高く、人文・社会科学系では低い特性が明らかとなりました。
これらの結果は、OA普及の多様性と国際的支援の重要性を示しています。
詳細につきましては、以下のリンクより御覧ください。
ライブラリ:オープンアクセスは誰の研究活動を活性化するのか:OpenAlex による分析「DISCUSSION PAPER No.236」
当研究所の職員が一般社団法人研究・イノベーション学会の各賞を受賞いたしました。
(学会の法人化に伴い年度表示は2023年度)
2023年度 学会賞(於 2024.12.26)
伊神 正貫 氏(科学技術・学術政策研究所 科学技術予測・政策基盤調査研究センター長)
「科学技術関連データの体系化・可視化による政策実務への貢献における顕著な業績」
https://jsrpim.jp/awards
2023年度 ベストペーパーアワード(於 第39回年次学術大会)
1E01 佐々木 達郎 氏(科学技術・学術政策研究所 第2研究グループ 主任研究官)ほか
「産学連携プロジェクトにおける企業および大学研究者の心理学的組み合わせが成果に及ぼす影響分析」
2D22 吉岡(小林)徹 氏(科学技術・学術政策研究所 第1調査研究グループ 客員研究官)ほか
「博士人材のトランスファーラブル・スキルと就職後の職務満足・異動」
https://jsrpim.jp/bpa
ベストペーパーアワード共著者は第39回年次学術大会プログラムを参照ください。
https://jsrpim.jp/archives/6149
科学技術・学術政策研究所(NISTEP)は、第12回科学技術予測調査のシナリオワークショップ(WS)の一環として、市民・若者向けのWSを開催いたします。
(内閣府総合知WSとの合同により開催いたします)
子供も大人も一緒に対話しながら、未来社会(2045/55)に向けた思いを形にしませんか。
ご家族、ご友人同士での参加も大歓迎です。
詳細はこちらからご確認ください。
URL:https://www.jri.co.jp/seminar/250208_661/detail/
開催概要
日時:2025年2月8日(土)13時00分~17時00分(@オンライン)
場所:Zoomによるオンライン開催
主催:文部科学省科学技術・学術政策研究所
共催:内閣府 科学技術・イノベーション推進事務局
協力(運営):株式会社日本総合研究所未来デザイン・ラボ / 株式会社フューチャーセッションズ
【申込み締切り】上記URLの申込みフォームよりお申し込みください。
一次締切り:1月24日(金)17時
二次締切り:1月31日(金)17時
※人数に余裕がある場合のみ2次募集を行います。
【ワークショップに参加してほしい方】
・小学生からシニアまで多世代の方。親子参加、友人同士での参加も大歓迎です。
・20-30年後の未来社会について、自分事として関心がある方。または、家族や次世代が暮らす未来に関心がある方。
・「専門家じゃないけど、意見を伝えたい」という方。
・他の参加者と未来について語り合いたい方。
問い合わせ先
200010-nistep_jri-members@ml.jri.co.jp(株式会社日本総合研究所 橘田・中山・市岡・萱内 宛)
本調査では、カーボンニュートラルに向けた一般市民の行動変容の一環として、電気自動車、完全自動運転車によるサービス、徒歩・自転車の3類型の移動手段について、日本・韓国・米国の一般市民の受容性を調査し、回答を構造方程式モデリングの手法により分析しました。この結果、いずれの移動手段にも周囲の人々の利用に関する因子と将来的な各移動手段の採用意向の因子の高い相関という特徴が見られ、特に低所得層でこの傾向が大きいことが明らかになりました。電気自動車や完全自動運転車に関しては、利用をサポートする体制や環境の整備も重要となることが示唆されました。
他国との比較では韓国にも同様の特徴が見られ、米国はこの傾向が小さい一方で、個人の有する各移動手段に対する印象の因子の影響が高いことが示されました。
詳細につきましては、以下のリンクより御覧ください。
ライブラリ:カーボンニュートラルに向けた代替的移動手段への一般市民の受容性に関する調査:日本と米国・ 韓国の比較分析「DISCUSSION PAPER No.235」
科学技術・学術政策研究所(NISTEP)では、12回目となる科学技術予測調査を2022年から実施しています。調査の一環で科学技術等の中長期的な将来予測に関するアンケート調査(デルファイ調査)を実施し、この度、速報版を作成しました。
本調査では、今後30年間を展望して重要な科学技術や社会課題等をトピックとして設定し、それらの重要度、国際優位性、実現時期、実現に向けて対処すべき点について、専門家への大規模アンケート(回答者4761名)を行いました。なおアンケートでは、デルファイ法(集計結果を提示した上で同一回答者に同一質問を繰り返して再考を求めることにより、集団の意見収れんを促す手法)を用いました。
<調査対象分野>
(1)健康・医療・生命科学、(2)農林水産・食品・バイオテクノロジー、(3)環境・資源・エネルギー、(4)AI・ICT・アナリティクス・サービス、(5)マテリアル・デバイス・プロセス、(6)都市・建築・土木・交通、(7)宇宙・海洋・地球・科学基盤、(8)横断的社会課題
詳細については、以下のリンクより御覧ください。
第12回科学技術予測調査 科学技術等の中長期的な将来予測に関するアンケート調査(デルファイ調査)【速報版】(2024.12)
科学技術・学術政策研究所(NISTEP)では、科学技術イノベーションの様々な分野において活躍され、日本に元気を与えてくれる方々を「ナイスステップな研究者」として選定しています。平成17年より選定を始め、過去にナイスステップな研究者に選定された方の中には、その後ノーベル賞を受賞された山中 伸弥 教授や天野 浩 教授も含まれています。
令和6年の選定においては、専門家ネットワーク(約1,700人)への調査で得た情報等により、最近の活躍が注目される研究者を特定し、研究実績に加えて、自然科学と人文学・社会科学との融合等の新興・融合領域を含めた最先端・画期的な研究内容、産学連携・イノベーション、国際的な研究活動の展開等の観点から、所内審査会の議論を経て最終的に10名を選定しました。
今年の「ナイスステップな研究者2024」には、今後活躍が期待される若手研究者を中心に、物理学、生物学、コンピュータ科学、言語学など多岐にわたる分野における、様々な社会的課題に関わる研究のほか、研究活動のみならず様々な形で国内外へ広く成果を還元されている方を選定しています。
これらの方々の活躍は科学技術に対する夢を国民に与えてくれるとともに、我が国の科学技術イノベーションの向上に貢献するものであることから、ここに広くお知らせいたします。
詳細につきましては、以下のリンクより御覧ください。
報道発表資料
なお、2025年以降に、ナイスステップな研究者2024の方からの講演会の開催も予定しております。詳細は後日、当ウェブサイトでお知らせいたします。
ナイスステップな研究者のページ
日時等
日時:2024年12月19日(木)16:30-18:30
形式:オンライン(webex meeting)
言語:英語 (Q&Aは通訳によるサポートあり)
概要
NISTEPでは国際STM出版社協会(STM)と共に、オープンアクセス、オープンサイエンスに関する連続セミナーを開催し、10月にはCEOのCaroline Sutton氏による学術情報流通の全体像とAIの関わりについて話題提供と議論を行いました。
今回のセミナーでは、先の全体像を踏まえ、より具体的なテーマとして倫理と誠実性(Ethics and Integrity)を取り上げます。特に、AIのような新興技術が研究論文の作成、共有、評価の方法をどのように変革しているかという、研究成果公開の進化する状況を探ります。このテーマの核心には、研究活動及びその後の出版のあらゆる段階で、信頼できる研究慣行を維持し、透明性、責任、そして公平性を確保することの重要性があります。スプリンガー・ネイチャー、テイラー&フランシス、STMソリューションの3名の講演者が、AIが出版倫理にもたらす課題と機会について語り、学術的な卓越性(Scholarly Excellence)を守る上で研究の誠実性が果たす重要な役割について論点等を提示し、その後、ディスカッションが行われます。
講演者
Tim Kersjes, Head of Research Integrity Resolutions, Springer Nature
Jason Hu, Director of Research Integrity Engagement, Taylor and Francis
Joris Van Rossum, Program Director, STM Solutions
講演者略歴(外部リンク)
Tim Kersjes, Head of Research Integrity Resolutions, Springer Nature
Jason Hu, Director of Research Integrity Engagement, Taylor and Francis
Joris Van Rossum, Program Director, STM Solutions
講演会の参加申し込み
URL:https://nistep.webex.com/weblink/register/r2b1bbd2729ac3f98e65d353e791ed660
講演内容についてのお問い合わせ
科学技術・学術政策研究所 データ解析政策研究室 (担当:林)
Tel:03-5253-4111(内線 7400)
Eメール:d-unit[at]nistep.go.jp
参加の申し込み締め切り:12月19日(木)16:00

