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- DOI: https://doi.org/10.15108/stih.c202204
- 公開日: 2022.12.20
- 著者: 文部科学省科学技術・学術政策研究所 (NISTEP)
- 雑誌情報: STI Horizon, Vol.8, No.4
- 発行者: 文部科学省科学技術・学術政策研究所 (NISTEP)
目次:2022 冬号 (Vol.8 No.4)
はじめに
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STI Horizon 2022冬号発行に当たって
- STI Horizon 誌編集長 赤池 伸一
(科学技術・学術政策研究所 上席フェロー)
- STI Horizon 誌編集長 赤池 伸一
特別インタビュー
- 富士通株式会社 執行役員 EVP CSO 梶原 ゆみ子 氏インタビュー
-イノベーションを駆動するダイバーシティ&インクルージョン-
内閣府総合科学技術・イノベーション会議(CSTI)の有識者議員である富士通株式会社執行役員の梶原ゆみ子氏に、ダイバーシティ・インクルージョンの観点から、科学技術イノベーション政策への期待やイノベーションに関するお考えを伺った。
ナイスステップな研究者から見た変化の新潮流
- 名古屋大学 生物機能開発利用研究センター 准教授 野田口 理孝 氏インタビュー
奇跡のトマトはおいしかった -接ぎ木でつなぐ、農業の未来- - 東京大学大学院 工学系研究科 バイオエンジニアリング専攻 特任講師 作道 直幸 氏インタビュー
ソフトマターの新たな法則の発見 -ゴムやゲルの物理が導く新たな世界-
野田口理孝氏は、ほとんどすべての植物とタバコ属の植物が接ぎ木できることを明らかにし、この研究結果をもとにベンチャー企業を設立した。インタビューでは、研究の概要やベンチャー設立までの経緯、今後の展望、学生へのアドバイス等を伺った。
素粒子物理学など非常に幅広い物理学分野の研究で培った考え方を材料に応用し、材料科学者とは異なる新しい観点からソフトマター(柔らかい物質)における新しい物理法則を相次いで発見している作道直幸氏に、ソフトマター研究の魅力や海外との比較について伺った。
ほらいずん
- 躍進するインドの科学技術と日印協力の進展
- 内閣官房 健康・医療戦略室/内閣府 健康・医療戦略推進事務局 参事官補佐 栗原 潔
(前在インド日本国大使館 科学技術担当一等書記官)
安倍元首相の訃報に際しインド全土に半旗が掲げられ国を挙げて喪に服した。日印関係の深化に安倍元首相とモディ首相の信頼関係が果たした役割は大きく、両首脳の下で多くの進展があった日印科学技術協力プロジェクトについて紹介する。
- 内閣官房 健康・医療戦略室/内閣府 健康・医療戦略推進事務局 参事官補佐 栗原 潔
- タイ及び中国上海市におけるフォーサイト活動
-政策立案との関係性に着目して-- 科学技術予測・政策基盤調査研究センター 専門職 横尾 淑子、フェロー 浦島 邦子
フォーサイトの手法、多様な関係者の関与、政策立案との関係性に着目し、海外で実施されているフォーサイト活動を紹介するオンラインセミナーを実施した。その中から、政策立案と緊密な関係を持つタイ・APEC及び中国上海市の事例を紹介する。
- 未来科学技術の20年後評価
-科学技術予測調査で取り上げたトピックの実現状況-- 科学技術予測・政策基盤調査研究センター 研究官 黒木 優太郎、専門職 横尾 淑子
実施から20年以降経過した科学技術予測調査で取り上げた科学技術トピックの実現状況評価を行った。当時取り上げたトピックの7割が実現しており、情報・通信、環境、製造分野に実現が多く、保健・医療分野に未実現が多かった。
- セミナーシリーズ「AIとデータで変わる科学と社会」理化学研究所 高橋 恒一 氏講演録:
-AIは科学の営みをどう変えうるか-- 科学技術予測・政策基盤調査研究センター 主任研究官 岡村 麻子
データ解析政策研究室長 林 和弘
第1回理研AIP-NISTEP共催セミナーにおける高橋恒一氏(理研)による講演「AI駆動科学とその社会・人間性への影響」内容と、科学技術社会論を専門とする標葉隆馬氏(大阪大学)及び佐倉統氏(理研)とによる議論内容を紹介する。
- 科学技術予測・政策基盤調査研究センター 主任研究官 岡村 麻子
レポート
- 科学技術に関する国民意識調査
-SDGsについて-- 第1調査研究グループ 上席研究官 細坪 護挙、客員研究官 加納 圭
総務研究官 須藤 憲司
NISTEPでは例年、科学技術に関する国民の意識について調査している。今回、社会の関心が高まっているSDGsについて、その認知状況や科学技術・イノベーションのSDGsへの貢献に関する意識について調査したので、本稿ではその主なポイントを報告する。
- 第1調査研究グループ 上席研究官 細坪 護挙、客員研究官 加納 圭
- イノベーションの収益性は低下したのか
-サーベイデータによる専有可能性と技術機会の時点間比較-- 第2研究グループ 客員研究官 永田 晃也
イノベーションの主要な決定要因である専有可能性と技術機会において四半世紀の間に生じた変化を、二度にわたって実施した質問票調査のデータに基づいて分析した。その結果は、イノベーションの低収益化という状況を示唆している。
エラータ