お知らせ

NISTEPではこの度,国際的な学術団体である InterAcademy Partnership (IAP) が著した,粗悪な学術誌(Predatory Journal)や学術集会に関する提言「Combatting Predatory Academic Journals and Conferences」 (https://www.interacademies.org/project/predatorypublishing) を和訳し,「粗悪な学術誌・学術集会を拡げないために」として公開しました。
近年,ハゲタカジャーナル,ハゲタカ学会とも呼ばれる粗悪な学術誌や学術集会に関する指摘が広がっています。
関連して,IAPは粗悪な学術誌や学術集会の増加を抑制する実践的で効果的な介入策を特定するため,「粗悪な学術誌・学術集会を拡げないために」というプロジェクトを2020年に開始しました。
今回翻訳した文書は2年間の研究成果を通じた提言の概要にあたるもので,すでに6カ国語に翻訳(スペイン語、フランス語、中国語、ロシア語、アラビア語、ポルトガル語)されています。

翻訳本体は以下よりご覧ください。
https://doi.org/10.15108/IAP_CPAJC2023JP

ライブラリへの反映は2023年7月上旬となります。

また,原文(英語)については以下よりご確認いただけます。
https://www.interacademies.org/project/predatorypublishing

科学技術・学術政策研究所(NISTEP)では、2005年より毎年、科学技術イノベーションの様々な分野において活躍され、日本に元気を与えてくれる方々を「ナイスステップな研究者」として選定しています。
過去に選定された方の中には、その後ノーベル賞を受賞された山中伸弥教授(京都大学、平成18年)及び天野浩教授(名城大学、平成21年)も含まれています。(※所属等はいずれも当時)

2022年12月に選定した「ナイスステップな研究者2022」では、今後活躍が期待される若手研究者を中心に、AI 技術を用いた人文学への応用研究、地熱資源に関する基礎研究および実社会へのアプローチ、噴火による津波の発生メカニズムの解明といった現代社会の課題に密接に関わる研究など多岐にわたる分野において、研究活動のみならず様々な形で広く成果を還元されている方を選定しています。

7月6日の講演会では、全3回シリーズの最終回として「ナイスステップな研究者2022」のうち3名から、優れた研究活動や、特色のある取組などについて御紹介いただきます。今回は、事前にご登録いただいた方への限定公開という形でZoomウェビナー配信を行う予定です。皆様の御参加をお待ちしております。
(第1回:5月11日(木)、第2回:6月2日(金)終了)

開催概要
  • 日時:2023年7月6日(木)14:00-16:10(オンライン開催)
  • 視聴方法:Zoomウェビナー配信
  • 言語:日本語
  • 定員:500名
  • 登録方法:申込を締切らせていただきました。ありがとうございました。
講演会スケジュール(1講演は質疑含め35分程度)

第3回:7月6日(木)
14:05- 津川 裕司 ・東京農工大学 グローバルイノベーション研究院
テニュアトラック 准教授
 生命の代謝を捉えるメタボロミクスとデータサイエンス
14:40- 鈴木 杏奈 ・東北大学 流体科学研究所 准教授
地熱資源の持続的利用と地域共創のためのデザイン
− 数理情報の活用からwaku × wakuへ −
15:15-15:30 休憩
15:30- 吉田 慎哉 ・芝浦工業大学 工学部 機械機能工学科 准教授
飲み込み型デバイスの研究開発とヘルスケアの未来
16:05- 閉会挨拶 所長 大山 真未
「近未来への招待状~ナイスステップな研究者2022からのメッセージ~」第3回講演会は終了いたしました。

本研究では、文部科学省が2002年から2009年までに実施した知的クラスター創成事業に焦点を当て、大学・公的研究機関と企業の科学技術成果に対するクラスター政策の効果を分析しました。

分析の結果、知的クラスター創成事業への参加が、大学・公的研究機関の(学術論文でなく)特許出願を増やす一方で、企業の(特許出願でなく)学術論文を増やすことで地域におけるイノベーションを促進していることが分かりました。また、大学・公的研究機関による特許出願や企業による学術論文について、それらの数だけでなく被引用件数も増えたことから、科学技術成果の質の向上も示唆されています。

詳細については、以下のリンクよりご覧ください。

ライブラリはこちらをご覧ください。
学術的知識創造と地域イノベーションへのクラスター政策の影響: 日本における産学連携の地理

2022年度活動報告(年報)を公表しました。

2022年度活動報告(年報)
 

*2022年度活動報告書のライブラリへの反映は2023年7月中旬の予定です。
*2021年度以前の活動報告書はこちらをご覧ください。

2022年11月に行われました、木部暢子人間文化研究機構長と佐伯前科学技術・学術政策研究所長との意見交換会の概要(後半)が人間文化研究機構のHPに公開されました。

詳しくはこちらをご覧ください。
https://www.nihu.jp/ja/publication/nihu_magazine/086

2022年11月に行われました、木部暢子人間文化研究機構長と佐伯前科学技術・学術政策研究所長との意見交換会の概要(前半)が人間文化研究機構のHPに公開されました。

詳しくはこちらをご覧ください。
https://www.nihu.jp/ja/publication/nihu_magazine/085

科学技術・学術政策研究所(NISTEP)では、2005年より毎年、科学技術イノベーションの様々な分野において活躍され、日本に元気を与えてくれる方々を「ナイスステップな研究者」として選定しています。
過去に選定された方の中には、その後ノーベル賞を受賞された山中伸弥教授(京都大学、平成18年)及び天野浩教授(名城大学、平成21年)も含まれています。(※所属等はいずれも当時)

2022年12月に選定した「ナイスステップな研究者2022」では、今後活躍が期待される若手研究者を中心に、AI 技術を用いた人文学への応用研究、地熱資源に関する基礎研究および実社会へのアプローチ、噴火による津波の発生メカニズムの解明といった現代社会の課題に密接に関わる研究など多岐にわたる分野において、研究活動のみならず様々な形で広く成果を還元されている方を選定しています。

6月2日の講演会では、全3回シリーズの第2回として「ナイスステップな研究者2022」のうち3名から、優れた研究活動や、特色のある取組などについて御紹介いただきます。今回は、事前にご登録いただいた方への限定公開という形でZoomウェビナー配信を行う予定です。皆様の御参加をお待ちしております。
(第1回:5月11日(木)終了、第3回:7月6日(木)午後を予定)

開催概要
  • 日時:2023年6月2日(金)14:00-16:10 オンライン開催
  • 視聴方法:ZOOMウェビナー配信
  • 言語:日本語
  • 定員:500名
  • 登録方法:申込を締切らせていただきました。ありがとうございました。
講演会スケジュール(1講演は質疑含め35分程度)

第2回:6月2日(金)
14:05- CLANUWAT Tarin ・Google Research Brain チーム Senior Research Scientist
AIによるくずし字認識技術の開発と社会への展開
14:40- 久保田 達矢 ・国立研究開発法人防災科学技術研究所
地震津波火山ネットワークセンター/地震津波防災研究部門
主任研究員
2022年トンガの火山噴火によって生じた津波
―観測とシミュレーションからわかったこと・わかっていないこと―
15:15-15:30  休憩
15:30- 杉原 加織 ・東京大学生産技術研究所 講師
工学系研究科化学システム工学専攻
 脂質を使ったバイオテクノロジーの開発
「近未来への招待状~ナイスステップな研究者2022からのメッセージ~」第2回講演会は終了いたしました。

 本報告書では、人工知能分野及びロボティクス分野の主要な国際会議における各国の動向を把握するために、国別発表件数の推移及び国際共著関係の分析を行いました。
各国の発表件数については、米国が多くの学会で第1位を占めており、中国は、近年、各学会において発表件数が増加していること、一方、日本の発表件数については、多くの国際会議において英仏独等と同様に米中より少ないことが判明しました。
 又、国際共著については、米国を中心とした国際共著関係が各学会において見られ、特に、米国と中国においては多数の国際共著関係にあること、一方、日本は人工知能分野では国際共著関係が少ない傾向にあるが、ロボット分野では比較的多くの国際共著関係が見られることが分かりました。

詳細については、以下のリンクより御覧ください。

人工知能分野及びロボティクス分野の国際会議における国別発表件数の推移等に関する分析

文部科学省科学技術・学術政策研究所(NISTEP)は日本の研究者による論文とプレプリントの入手や公開の状況、および認識を明らかにするために、オンライン調査を実施し、現在研究活動を行っている1,104名の回答を分析しました。
 
 その結果、研究に必要な論文を十分に入手できている研究者は42.0%であることなどが分かりました。論文のオープンアクセス(OA)経験は83.3%が有しており、プレプリントの入手経験は67.3%(+15.2ポイント)、公開経験は29.5%(+9.1ポイント)であり、いずれも増加していることなどが分かりました。

報告書の詳細については、以下のリンクより御覧ください。

ライブラリ https://doi.org/10.15108/rm327

 科学技術・学術政策研究所では、第6期科学技術・イノベーション基本計画期間中の科学技術やイノベーション創出の状況を把握するため、第一線で研究開発に取り組む研究者や有識者約2,300名を対象とした5年間の継続的な意識調査(第4期NISTEP定点調査)を実施しています。2回目調査の結果がまとまりましたので公表します。

 2回目調査の主な結果は次の通りです。①優秀な外国人研究者の受け入れ・定着、研究施設・設備、地域創生、大学経営等において、大学の特徴を踏まえた支援の有用性が示唆されました。②若手研究者に安定した雇用が提供できていない、研究者業績評価に関するマネジメント層と研究者間のコミュニケーションに課題がある、といった点が、多くの日本の大学に共通している課題であることが示唆されました。③学術研究・基礎研究及び研究時間等の研究において普遍的に重要な事項について、継続的な問題意識が示されました。④新型コロナウイルス感染症は、業務の効率化や国際連携の推進等に対して正・負両方の影響をもたらしていることが示唆されました。⑤円安・物価高が、国際連携・頭脳循環、研究基盤等、様々な側面で悪影響をもたらしていることが示唆されました。

■NISTEP定点調査専用ページはこちら

科学技術・学術政策研究所(NISTEP)では、2005年より毎年、科学技術イノベーションの様々な分野において活躍され、日本に元気を与えてくれる方々を「ナイスステップな研究者」として選定しています。
過去に選定された方の中には、その後ノーベル賞を受賞された山中伸弥教授(京都大学、平成18年)及び天野浩教授(名城大学、平成21年)も含まれています。(※所属等はいずれも当時)

2022年12月に選定した「ナイスステップな研究者2022」では、今後活躍が期待される若手研究者を中心に、AI 技術を用いた人文学への応用研究、地熱資源に関する基礎研究および実社会へのアプローチ、噴火による津波の発生メカニズムの解明といった現代社会の課題に密接に関わる研究など多岐にわたる分野において、研究活動のみならず様々な形で広く成果を還元されている方を選定しています。

5月11日の講演会では、全3回シリーズの第1回として「ナイスステップな研究者2022」のうち4名から、優れた研究活動や、特色のある取組などについて御紹介いただきます。今回は、事前にご登録いただいた方への限定公開という形でZoomウェビナー配信を行う予定です。皆様の御参加をお待ちしております。
(第2回:6月2日(金)午後、第3回:7月6日(木)午後を予定)

開催概要
  • 日時:2023年5月11日(木)14:00-16:45(オンライン開催)
  • 視聴方法:Zoomウェビナー配信
  • 言語:日本語
  • 定員:500名
  • 登録方法:申込を締切らせていただきました。ありがとうございました。

講演会スケジュール(1講演は質疑含め35分程度)
第1回:5月11日(木)
14:00- 開会挨拶 所長 大山 真未
14:05- 大嶋 泰介 ・Nature Architects 代表取締役 CEO
あらゆる製造業を革新するメタマテリアルを活用した設計事業
14:40- 中川 朋美 ・南山大学人類学研究所 博士研究員
・奈良文化財研究所 客員研究員
考古学から見る過去と未来-3Dデータの構築と活用-
15:15-15:30                     休憩
15:30- 中原 啓貴 ・東京工業大学工学院情報通信系 准教授
・Tokyo Artisan Intelligence 株式会社(東京工業大学発ベンチャー)代表取締役社長
ディープラーニング高速処理専用大規模集積回路(LSI)の研究開発と産業応用への取り組み
16:05- 古屋 晋一 ・株式会社ソニーコンピュータサイエンス研究所 シニアリサーチャー
・一般社団法人NeuroPiano  代表理事
ダイナフォーミックス:アーティストの創造性を具現化する研究開発とSTEAM教育
16:40- 閉会挨拶 総務研究官 中津 健之
「近未来への招待状~ナイスステップな研究者2022からのメッセージ~」第1回講演会は終了いたしました。

文部科学省 科学技術・学術政策研究所(NISTEP, 所長 大山真未)の第1調査研究グループでは2022年12月から2023年1月において、日本国内の博士課程を持つ全大学における2022年4月以降の全ての博士(後期)課程入学者を対象として「博士(後期)課程1年次における進路意識と経済的支援状況に関する調査」を実施いたしました。

本速報では、ウェブ調査票の全ての必須回答の設問に回答した完全な有効回答6,153件に基づき、調査結果のうち『博士(後期)課程への進学を決めた際に予想していた研究環境と比べての所感』などを示しています。調査対象者に「研究時間の確保」「研究指導の機会(頻度)」「研究指導の質」「教員以外との研究交流」「研究施設、設備」「経済的支援」「総合的な研究環境」の7種の側面で『予想していた研究環境と比べての所感』を5択の選択肢で尋ねたところ、[とても良い]と[やや良い]の合計割合が最も高かったのは「研究指導の質」の59%でした。一方で、この合計割合が最も低かったのは「経済的支援」の32%でした。なお、本発表は速報であり、暫定的な集計値を掲載しています。

今後、確報に相当する調査資料の公表については2023年夏頃を予定しています。確報が発表された後は、確報をご利用ください。本調査の実施に際し、多大なご協力をいただいた大学事務局および博士課程学生の皆様に心から感謝申し上げます。

速報の内容については、

「博士(後期)課程1年次における 進路意識と経済的支援状況に関する調査」- 結果概要(速報)-

より御覧ください。

【参考1】博士(後期)課程1年次における進路意識と経済的支援状況に関する調査[日本語版ウェブ調査票]

【参考2】博士(後期)課程1年次における進路意識と経済的支援状況に関する調査[英語版ウェブ調査票]

 

本研究では、科学的知見に基づく(サイエンスベースな)画期的なイノベーションを実現するために必要となる企業における吸収能力の内容について、研究開発投資(財政的資源)と科学技術人材(人的資源)の両面に着目して、学術論文及び特許を用いた書誌情報とも接続させて実証分析を行いました。

分析の結果、サイエンスベースな画期的イノベーションを実現するためには、科学的知見それ自体では必ずしも成果に結びついていないものの、これを補完する研究開発投資や科学技術人材といった吸収能力を有していることが重要であることが示唆されました。

詳細については、以下のリンクよりご覧ください。

 

ライブラリ:サイエンスベースのイノベーション実現のための吸収能力:全国イノベーション調査を用いた実証分析 [DISCUSSION PAPER No.221]