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- DOI: https://doi.org/10.15108/stih.c202302
- 公開日: 2023.07.12
- 著者: 文部科学省科学技術・学術政策研究所 (NISTEP)
- 雑誌情報: STI Horizon, Vol.9, No.2
- 発行者: 文部科学省科学技術・学術政策研究所 (NISTEP)
目次:2023 夏号 (Vol.9 No.2)
所長就任挨拶
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NISTEP着任に当たって
- 文部科学省 科学技術・学術政策研究所 所長 大山 真未
はじめに
- STI Horizon 2023夏号発行に当たって
- STI Horizon 誌編集長 赤池 伸一
(科学技術・学術政策研究所 上席フェロー)
- STI Horizon 誌編集長 赤池 伸一
特別インタビュー
- 東京農工大学 学長 千葉 一裕 氏インタビュー
-科学を基盤にヒトの価値を知的に社会的に最大に高める-
2020年に東京農工大学学長に就任した千葉一裕氏。学長ビジョンに「科学を基盤にヒトの価値を知的に社会的に最大に高める世界第一線の研究大学へ」を掲げ、様々な改革や強化に取り組んでいる。今回、研究者育成や、研究と教育、大学マネジメント等についての意見を幅広く伺った。
ナイスステップな研究者から見た変化の新潮流
- 東北大学 流体科学研究所 准教授 鈴木 杏奈 氏インタビュー
-持続可能な社会に向けた多様な研究の源泉としての「違和感」- - 東京大学生産技術研究所 講師 杉原 加織 氏インタビュー
-脂質を使ったバイオエンジニアリング-
鈴木杏奈氏は、地熱エネルギーの持続的な利用に向けた研究をベースとしつつ、温泉地域活性化等の幅広い活動を展開している。本インタビューでは、多様な研究活動とそのモチベーション、これまでの経歴や今後の展望について伺った。
脂質やペプチド、タンパク質など生体分子の自己組織化を司る物理を綿密に追求してきた杉原加織氏に、研究者を志したきっかけ、研究成果の創出につながったと感じる要因、今後の研究の展望、研究環境に関するご意見などの話を伺った。
ほらいずん
- 海外技術情報「知能ロボットとシステムの国際会議2022」概要報告
- 科学技術予測・政策基盤調査研究センター 研究員 鎌田 久美
1989年に日本で始まり、世界で最も規模が大きく、質の高い論文が集まる国際ロボット会議の一つである「知能ロボットとシステムの国際会議2022」の概要を報告する。IROS2022のテーマは、「Embodied AI for a Symbiotic Society(共生社会に向けた身体性AI)」であり、AI、ビッグデータ、インタラクションをテーマとした研究成果が発表された。
- ダイヤモンドOA:
APCによらないオープンアクセスの国際動向- 科学技術予測・政策基盤調査研究センター 研究員 西川 開
ダイヤモンドOAと呼ばれる、研究機関、公的助成機関等の資金提供により、著者や読者が費用を負担することなくオープンアクセス(OA)を実現する方法に関する近年の国際動向やその背景にある考え方、欧州における施策等を概観する。
- フォーサイト手法としてのSFプロトタイピングの活用可能性
- 科学技術予測・政策基盤調査研究センター リサーチアシスタント 中村 幸太郎*
科学技術予測・政策基盤調査研究センター 主任研究官 岡村 麻子
近年、SF(サイエンスフィクション)プロトタイピングをビジネス領域や政策領域において活用することが注目されている。本稿ではSFプロトタイピングのあらましと他のフォーサイト手法との比較、国内外での取り組みについて概説する。
- 科学技術予測・政策基盤調査研究センター リサーチアシスタント 中村 幸太郎*
レポート
- 女性役員比率の労働生産性へ与える効果及びイノベーション実現との関係
- 第1研究グループ 研究員 山口 晃*
本稿は女性役員比率の上昇が労働生産性に与える効果、及び女性役員比率とイノベーション実現の中身について研究している。
結果として女性役員比率の上昇は労働生産性を上昇させること、またビジネス・プロセス・イノベーション実現と関連することが分かった。
- 修士課程在籍者を起点とした追跡調査(JM-Pro)からみる大学院生への学生支援の在り方
- 第1調査研究グループ 上席研究官 川村 真理
NISTEPでは修士課程学生の経済支援、進学意識等について2020年から調査しており、2023年1月に第2回目の調査結果が公開された。
本調査では博士課程進学がキャリアや収入にネガティブな影響を与えることを懸念する回答も多く、キャリアや経済支援について一層の取組が求められていることが明らかとなった。
* 役職は2023年3月当時