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- DOI: https://doi.org/10.15108/stih.c202104
- 公開日: 2021.12.20
- 著者: 文部科学省科学技術・学術政策研究所 (NISTEP)
- 雑誌情報: STI Horizon, Vol.7, No.4
- 発行者: 文部科学省科学技術・学術政策研究所 (NISTEP)
目次:2021 冬号 (Vol.7 No.4)
所長就任挨拶
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データに基づく政策立案を促す調査研究
- 文部科学省 科学技術・学術政策研究所 所長 佐伯 浩治
はじめに
- STI Horizon 2021冬号発行に当たって
- STI Horizon 誌編集長 赤池 伸一
(科学技術・学術政策研究所 上席フェロー)
- STI Horizon 誌編集長 赤池 伸一
特別インタビュー
- 日本科学未来館 館長 浅川 智恵子 氏インタビュー
-地球の未来像を社会と共創する日本科学未来館-
日本科学未来館館長に就任された浅川智恵子氏は、アクセシビリティの研究開発分野の第一人者である。館長に就任された経緯や抱負、日本科学未来館の取組、視覚障害者としての自らのキャリア開拓の経験、日本社会の課題と政策への期待等について伺った。
ナイスステップな研究者から見た変化の新潮流
- 大阪大学大学院 基礎工学研究科 システム創成専攻電子光科学領域 教授 藤井 啓祐 氏インタビュー
-万能量子コンピュータ実現を目指した、量子ソフトウェアの研究開発で量子情報科学分野を先導- - 国立研究開発法人理化学研究所 革新知能統合研究センター(AIP)
病理情報学チーム チームリーダー 山本 陽一朗 氏インタビュー
医療・医学の進歩と発展に貢献する医療AI技術の開発 -病理学と数理解析学の融合研究- - 国立研究開発法人物質・材料研究機構
統合型材料開発・情報基盤部門 主任研究員 桂 ゆかり 氏インタビュー
-論文から過去の実験データを集めることで大規模材料物性データベースを構築-
「ナイスステップな研究者2020」に選定された藤井啓祐氏は、万能量子コンピュータ実現を目指した量子ソフトウェアの研究開発で量子情報科学分野を先導しており、研究はもとより、多様に地平を開拓し続けている氏の「ナイスステップ」を伺った。
山本陽一朗氏は、病理学と数理解析学を融合させることにより、がんの領域や再発予測を提示する新しい医療AI技術を開発した。インタビューでは、医学部へ進学後に数理研究を始めたきっかけ、留学生活、医療AI技術の応用や今後の展望などについて伺った。
材料探索・開発を加速する、インフォマティクスと実験の融合による構造・物性データベースの構築をテーマとしている桂ゆかり氏に研究の苦心や今後の展望を伺った。
ほらいずん
- 科学技術・学術政策研究所におけるリサーチアシスタント制度
- 企画課 黒田 玄、課長 宮地 俊一
科学技術・学術政策研究所(NISTEP)では、専門的な知識、経験等を有する大学院生をリサーチアシスタント(非常勤の国家公務員)として雇用している。本記事内ではリサーチアシスタント制度の概要及び取組の内容について紹介する。
- 科学技術と社会の指標
-責任ある研究・イノベーション(RRI)の測定を中心に-- 科学技術予測・政策基盤調査研究センター 主任研究官 岡村 麻子
昨今欧州において浸透しつつある責任ある研究・イノベーション (Responsible Research Innovation:RRI)のコンセプトの紹介をするとともに、測定事例を紹介する。
レポート
- 日本を含む地域枠組みによる科学技術・高等教育政策
-欧州との比較から-- 文部科学省研究開発局環境エネルギー課核融合開発室長/科学技術・学術政策研究所企画課 岩渕 秀樹
日本を含む地域枠組みによる科学技術・高等教育政策をまとめ、欧州レベルの政策との比較を試みた。欧州にあるリアリズム的政策の欠如、リベラリズム的政策に係る欧州との相違等を見いだした上で、今後の日本における政策展開に対する示唆を探った。
- 研究データの公開と論文のオープンアクセスに関する実態調査2020
-オープンサイエンスとデータ駆動型研究の推進に向けた課題-- データ解析政策研究室 客員研究官 池内 有為、室長 林 和弘
研究データと論文の公開に関する調査結果を紹介する。日本の研究者1,268名のうちデータは44.7%、論文は80.1%が公開経験を、データマネジメントプラン(DMP)の作成経験は20.8%が有していた。データ公開のための人材、時間、資金が不足しており懸念も強かった。