(2) 日本の研究者に占める女性割合は、いずれの部門においても他国と比較すると低いが、日本の研究者の新規採用に占める女性割合は全ての部門で長期的に増加している。

 研究者に占める女性割合は、主要国のいずれでも企業において低い傾向にある。また、日本の女性研究者割合は、いずれの部門においても他国と比較すると低い。ただし、日本の新規採用研究者に占める女性割合は長期的に増加しており、いずれの部門でも新規採用研究者における女性の割合は、各部門の女性研究者割合よりも高い傾向にある。

【概要図表4】 主要国の女性研究者数の部門ごとの割合

参照:科学技術指標2023図表2-1-11

 

【概要図表5】 日本の男女別新規採用研究者

参照:科学技術指標2023図表2-1-17(A)

 

(3) 最新年の企業における女性研究者について、日本は「食品製造業」、ドイツは「専門的、科学的、技術的サービス業」で最も多い。

 企業における女性研究者数を見ると、2022年の日本では製造業が5.4万人、非製造業が1.5万人であり、ともに継続して増加している。2022年の内訳を見ると、製造業では「食品製造業」が最も多く、次いで「化学工業」が多い。ドイツについては2019年の製造業では3.2万人、非製造業は1.4万人であり、ともに継続して増加している。2019年の内訳を見ると、製造業では「自動車および自動車部品製造業」が最も多く、非製造業では「専門的、科学的、技術的サービス業」が多い。


【概要図表6】 企業における産業分類別女性研究者の日独比較
(A)日本

(B)ドイツ

注:
HC(実数)研究者である。日本は該当年の3月31日時点の研究者数を測定している。

参照:科学技術指標2023図表2-2-10