4.大学生・大学院生から見る日本と主要国の状況

(1)日本の博士号取得者数は減少傾向にある。

 各国最新年度において、博士号取得者数が最も多いのは米国(9.2万人)であり、中国(6.1万人)、ドイツ(2.8万人)と続いている。日本は1.5万人である。2000年度(中国は2005年度)と最新年度を比較すると2倍以上となっているのは韓国、中国、米国、英国である。ドイツとフランスはほぼ横ばいに推移し、日本については2006年度をピークに減少傾向にある。


【概要図表8】 主要国の博士号取得者数の推移


参照:科学技術指標2021図表3-4-4(A)

 


(2)日本における男性の博士課程入学者数は減少している。女性の博士課程入学者は長期的に増加していたが、過去10年間は微減している。

 日本の学部・修士課程・博士課程への入学者数を4時点で見ると、女性の学部入学者数は増加、修士・博士課程の入学者数は3時点目(2010年度)まで増加、4時点目(2020年度)では微減している。男性については、学部及び博士課程入学者数は2時点目(2000年度)まで増加、その後は減少している。特に博士課程入学者数の減少は顕著である。


【概要図表9】 学部・修士課程・博士課程別入学者数(女性と男性)
(A)女性入学者
(B)男性入学者

参照:科学技術指標2021図表3-2-7?