NISTEP機関同定プログラム公開版の利用者募集

2021年11月10日(水)

 文部科学省科学技術・学術政策研究所(NISTEP)では、日本の大学・公的機関の研究活動についての体系的な分析の基礎となるデータを構築・公開しています。その中核的役割を果たすNISTEP大学・公的機関名辞書、及びそれを用いたWeb of Science Core Collection (WoS)及びScopusの著者所属機関データの機関同定(名寄せ)の結果をNISTEPのサイトから公開しています(大学・公的機関における研究開発に関するデータへのリンクはこちら)。

 この度、WoSやScopusのデータの名寄せにNISTEP内部で用いているNISTEP機関同定プログラムを公開することと致しました。機関同定とそれによるデータ分析に関心を持つ方々に活用していただきたく、利用者を募集致します。

 このプログラムは、WoSやScopusのデータに限らず、国内の研究機関を英語で表記したデータセットや機関リストに適用できます。以下、このプログラムの機能、利用の方法、利用上の注意についてご案内します。

1.NISTEP機関同定プログラムの機能

 このプログラムでは、日本国内の研究機関を表す名称や所在地のデータ(英語に限ります)を入力すると、NISTEP大学・公的機関名辞書(以下「機関名辞書」と呼びます)に収録された機関英語名との名寄せを行います。同定したい機関のデータセットまたはリスト(機関名が英語で表記されていれば特に制限はありません)を、指定の入力ファイル形式に変換してプログラムを実行すれば、該当する機関の情報が出力されます。(機関名辞書に含まれない機関のデータや、同定プログラムでは判別が不可能なデータに対しては、同定不能のフラグが出力されます。)

 機関同定プログラムや機関名辞書の詳細は、本お知らせページの最後に示した参考情報をご覧になってください。

2.利用の申込方法

 機関同定プログラムの利用を希望される方は、2021年11月30日(火)までにnoip-registration[at]nistep.go.jp宛て
(担当: 伊神、小野寺)([at] を”@”に変更してください)にお申し込みください。
お問い合わせについても、このアドレス宛てによろしくお願いいたします。

  • ご氏名
  • 勤務先機関とご所属
  • メールアドレス:「NISTEP機関同定プログラム利用者用ページ」(以下「利用者用ページ」と呼びます)のユーザIDとするメールアドレスをご記入ください。
  • 連絡先のご住所:メールでの連絡ができないときのためにご記入ください。自宅、勤務先のいずれでも結構です。

3.ユーザIDの発行と利用者用ページの案内

 お届けいただいたメールアドレスを利用者用ページのユーザIDとして当方で登録し、12月10日をめどに利用者用ページのURLとログイン情報をお知らせします。それ以降、機関同定プログラムの利用が可能です。

 お知らせする利用者用ページから、機関同定プログラム、機関名辞書、その他のサポートファイル群、利用上のマニュアルや説明書のダウンロードができます。

 お知らせいただいた情報は機関同定プログラムの利用にかかわる目的のみで使用します。なお、「利用者用ページ」の運用は、リアクトン株式会社に委託しております。この委託に当たり、データ利用に関する秘密保持契約を結んでおります。

4.利用者に用意していただくもの

(1) プログラム使用の環境

  • OS: 動作検証済みのOSは、Linux, Windows10+Anaconda,MacOSです。
  • プログラム動作環境: Python3(Python3.7.4で開発・検証しています。)

(2) 同定対象データファイル(入力ファイル)

  • 同定したい機関のデータセットまたはリスト(機関名が英語で表記されていれば任意)を、マニュアルに従って指定の入力ファイル形式に変換していただきます。

5.利用上の注意

(1) 機関同定プログラムは、Python3のコマンドラインインタフェイス(CUI)を用いて実行されます。従って、利用に当たってはPython3プログラミングの経験があることが望ましいですが、少なくともPython3使用に抵抗感がないことが必要です。

(2) 使用前に、同定処理プログラムマニュアル、機関名辞書説明書をよくお読みください(利用者用ページからダウンロードできます)。また、簡単な動作テスト例、機関名辞書へのデータ追加例を示すドキュメントもあります。

(3) 機関同定プログラムの利用条件は以下の通りです(利用者登録の際確認させていただきます)。

  • お渡しするプログラムとファイルは、非営利の目的のみにご使用ください。営利的利用をご希望の場合は、別途NISTEPにご相談ください。
  • お渡しするプログラムとファイル及びその複製物を、公開したり第三者に譲渡・貸与したりしないでください。
  • 利用者自身の利用のためプログラムやファイルを改変することは自由です。
  • このプログラムの利用に関する外部発表は歓迎致します。その際はNISTEP機関同定プログラムと機関名辞書を使用したことを明記してください。
  • 機関同定プログラムと機関名辞書の開発には十分意を払っておりますが、どちらも完全ではありませんので誤りが生ずることがあります。同定結果を利用する際は十分ご注意ください(利用の責任は利用者がお持ち下さい)。
  • 利用を停止(ユーザIDの削除)された後は、ダウンロードされたプログラムとファイルを速やかに廃棄してください。

6.おわりに

 本プログラムの公開に先立ち、公開用プログラム初版の試行実験を2020年度に行い、20名あまりの参加者から貴重なご意見、ご要望をいただきました。そのうち、マニュアル類の説明の詳細化についてはかなり対応しておりますが、他の点の多くは、今回の公開版ではまだ対応できておりません。今後少しずつ対応を進めて参ります。

問い合わせ先

  • 科学技術・学術政策研究所 科学技術予測・政策基盤調査研究センター 基盤調査研究グループ
    (担当: 伊神、小野寺)
  • E-mail: noip-registration[at]nistep.go.jp ([at] を”@”に変更してください)
  • Tel:03-6733-4910
機関名辞書や機関同定プログラムの概要

 機関名辞書には、国内機関約16,000と、それらの主要な下部組織約4,000の情報が収録されています。機関の種類(セクター)は、大学等の教育機関、国の機関、国立研究開発法人やその他の独立行政法人のほか、地方公共団体の機関、民間企業、非営利団体にわたっています。また、現存しない機関・組織もかなり含んでいます。

機関名辞書や機関同定プログラムの概要は、下記の資料をご覧ください。

  1. NISTEP大学・公的機関名辞書及び利用マニュアルver2021.1
    http://doi.org/10.15108/data_rsorg001_2021_1
    公開している機関名辞書ですが、機関同定プログラム利用者に配布される辞書には、これに含まれない情報(同定に試用される揺らぎ名等)が含まれています。
  2. 小野寺夏生.大学・公的機関における研究開発に関するデータの整備-ミクロデータ分析への貢献-.NISTEP NOTE No.11. 科学技術・学術政策研究所,2014年5月.  http://hdl.handle.net/11035/2926
  3. 小野寺夏生,伊神正貫,阪彩香.NISTEP大学・公的機関名辞書の整備とその活用-大学下部組織レベルの研究データ分析に向けて-.NISTEP NOTE No.15. 科学技術・学術政策研究所,2015年10月. http://hdl.handle.net/11035/3085
  4. 小野寺夏生,伊神正貫,富澤宏之.(2018). 客観的根拠(エビデンス)に基づく政策のためのデータ・情報基盤(第二回)~NISTEP大学・公的機関名辞書~.STI Horizon, 4(3), 54-59. http://doi.org/10.15108/stih.00147