第11回科学技術予測調査 S&T Foresight 2019 総合報告書[NISTEP REPORT No.183]の公表について

2019年11月1日(金)
 文部科学省科学技術・学術政策研究所(NISTEP、所長:磯谷桂介)は、第11回科学技術予測調査・総合報告書を公表します。科学技術予測調査は、科学技術基本計画の立案等に資するため、1971年度から約5年毎に行っている調査です。
 今回調査は、「望ましい社会の未来像」と「科学技術発展の中長期的展望」を検討し、それらを統合して、「科学技術発展による社会の未来像」として、基本シナリオ「人間性の再興・再考による柔軟な社会」を提示するとともに、AI関連技術と専門家の検討に基づき8個の「クローズアップ科学技術領域」(分野横断・融合のポテンシャルの高い領域)を抽出しました。

第11回科学技術予測調査は、「望ましい社会の未来像【社会の未来像】」と「科学技術発展の中長期展望【科学技術の未来像】」を統合して、2040年をターゲットイヤーとした「科学技術発展による社会の未来像」を描くものです。

① まず、「望ましい社会の未来像」を描くため、世界の未来(14カ国・機関、約60名参加)、地域の未来(全国6カ所、延べ約340人参加)、日本社会(約100名参加)の未来について多様な参加者による議論を行う各ワークショップを開催し、日本社会の50の未来像を抽出しました。

② また、「科学技術発展の中長期展望」のため、専門家の検討に基づき7分野の702の科学技術トピック(研究開発課題)を設定し、各科学技術トピックについて、重要度、国際競争力、科学技術的及び社会的な実現予測時期(現在~2050年)、実現に向けた政策手段等を質問事項とする2回の繰り返しアンケート(回答者:1回目6697名、2回目5352名)を行いました(デルファイ調査)。

③ これらの結果を専門家の意見等を踏まえて統合し、「科学技術発展による社会の未来像(基本シナリオ)」として「人間性の再興・再考による柔軟な社会」を示しました。

④ 702の科学技術トピックをAI関連技術を活用してクラスタリングし、専門家の検討を加え、8個の「クローズアップ科学技術領域」(分野横断・融合のポテンシャルの高い領域)を抽出しました。

⑤ 今後、11月6日(水)に「NISTEPフォーサイトシンポジウム~第6期科学技術基本計画に向けて日本の未来像を展望する~」を開催するなど、成果の発信を行う予定です。また、今年度中を目処にテーマ毎に深掘りしたシナリオを検討する予定です。

詳細につきましては、以下のリンクより御覧ください。
要旨
概要
報告書
報道発表資料
報道発表_説明資料
報道発表_説明資料_参考<健康・医療・⽣命科学分野>
報道発表_説明資料_参考<農林⽔産・⾷品・バイオテクノロジー分野>
報道発表_説明資料_参考<環境・資源・エネルギー分野>
報道発表_説明資料_参考<ICT・アナリティクス・サービス分野>
報道発表_説明資料_参考<マテリアル・デバイス・プロセス分野>
報道発表_説明資料_参考<都市・建築・⼟⽊・交通分野>
報道発表_説明資料_参考<宇宙・海洋・地球・科学基盤分野>

ライブラリ:第11回科学技術予測調査[NISTEP REPORT No.183]