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- DOI: https://doi.org/10.15108/stih.c202203
- 公開日: 2022.09.26
- 著者: 文部科学省科学技術・学術政策研究所 (NISTEP)
- 雑誌情報: STI Horizon, Vol.8, No.3
- 発行者: 文部科学省科学技術・学術政策研究所 (NISTEP)
目次:2022 秋号 (Vol.8 No.3)
はじめに
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STI Horizon 2022秋号発行に当たって
- STI Horizon 誌編集長 赤池 伸一
(科学技術・学術政策研究所 上席フェロー)
- STI Horizon 誌編集長 赤池 伸一
特別インタビュー
- 東京大学総長 藤井 輝夫 氏インタビュー
-対話を通じた多様性の包摂と新しい大学運営ビジョン-
東京大学総長及び総合科学技術・イノベーション会議(CSTI)議員である藤井輝夫氏に、2021年、東京大学で策定された基本理念UTokyo Compassをベースに、若手人材の支援やグローバルな視点に基づく大学の在り方、研究DX等について、幅広く科学技術・イノベーション政策に関する意見を伺った。
ナイスステップな研究者から見た変化の新潮流
- 海洋研究開発機構 井町 寛之 氏、産業技術総合研究所 延 優 氏インタビュー
私たちの遠い祖先「アーキア」が明らかにする進化の道筋
-異なる強みを育ててきた二人が出会い、挑んだ、生物の起源- - 大学共同利用機関法人 人間文化研究機構 国立歴史民俗博物館 准教授 後藤 真 氏インタビュー
-人文学の研究を可視化し未来につなぐデジタル・ヒューマニティーズの開拓- - 独立行政法人情報処理推進機構 産業サイバーセキュリティセンター
サイバー技術研究室 室長 登 大遊 氏インタビュー
新たなテレワークシステムの研究から社会実装まで
-誰でもどこでもつながる世界を目指して-
井町寛之氏と延優氏は12年の研究の結果、真核生物の祖先に近縁な微生物の培養に世界で初めて成功し、新たな真核生物の誕生仮説を提案した。インタビューでは、二人の出会いから共同研究に至った経緯や、研究をする上で大切にしていることなどを伺った。
日本古代史を専門とする立場から、人文学に情報学の技法や技術を応用するデジタル・ヒューマニティーズ(人文社会学)という新しい分野を切り開き「異色の人文学者」となった後藤真氏。御自身の研究に対する考えや研究キャリアについて伺った。
現在、約20万人が利用している「シン・テレワークシステム」を開発した登大遊氏は、研究における「面白い」を忘れずに、そしてこれを試す「遊び」の場をどのようにして作り、維持していくか、確固たる考えを持っている。自身の考えや経験、これからのコンピュータシステムがどうあるべきか詳しく伺った。
ほらいずん
- ノーベル賞受賞者のキャリアに関する分析
- 企画課 リサーチアシスタント 松浦 幹
データ解析政策研究室 客員研究官 原 泰史
上席フェロー 赤池 伸一
新たな科学的知見をもたらした基礎研究に与えられるノーベル賞に関して基礎的な情報を整理・分析し、ノーベル賞受賞者の受賞の対象となった研究成果が生み出された年齢がおおむね30代前後であることや、受賞までの期間が長期化していること等を示す。
- 企画課 リサーチアシスタント 松浦 幹
- やわらかものづくりが拓く2050年の未来社会
-実現のための科学技術・システム及び留意点-- 科学技術予測・政策基盤調査研究センター 特別研究員 蒲生 秀典、客員研究官 古川 英光
ものづくりの将来の方向性に関する深掘り調査として、やわらかものづくりが拓く2050年の社会の姿を描き、その実現のために必要となる科学技術・システムと留意点の抽出を試みた。
レポート
- 国際連合の取組からみた「オープンサイエンス」とパラダイムシフト
-第2回オープンサイエンス国際会議とその背景-- データ解析政策研究室 客員研究官 村山 泰啓、室長 林 和弘
オープンサイエンスは、科学研究エコシステム自体の変革をもたらし、社会を変えるものと考えられている。本稿では、オープンサイエンスが目指すパラダイムシフトについてと、国際連合で行われた国際会議と周辺の議論を紹介する。