この節では、企業の開業率、廃業率を見ることにより、企業の新陳代謝が活発に行われているかどうかを見る。
図表5-4-15に主要国の開業率、廃業率を示した。日本の場合、「雇用保険事業年報」をもとにしており、事業所における雇用関係の成立、消滅をそれぞれ開廃業とみなしている。他国については、各国で計測方法が異なる点には留意が必要である。
各国最新年の開業率を見ると(図表5-4-15(A))、日本の開業率は4.4%であり他国と比較して最も低い数値である。最も高いのは英国であり12.4%、次いでフランスが11.3%、米国が9.3%、ドイツが7.2%となっている。
各国最新年の廃業率を見ると(図表5-4-15(B))、日本は3.1%であり、開業率と同様に他国と比較して最も低い数値である。最も高いのは英国であり11.1%、次いでドイツが9.5%、米国が9.4%、フランスは3.9%となっている。
注:
1) CB Insightsの調査においてユニコーン企業とされた企業価値が10億ドル以上の未上場企業(2025年1月7日現在)のデータを基に科学技術・学術政策研究所が作成。
2) 分類についてはCB Insightsが提示した項目を科学技術・学術政策研究所が仮訳した。
3) CB Insightsに企業価値が10億ドル以上と判断された年である。
資料:
CB Insightsのウェブサイトより2025年3月4日入手。
参照:表5-4-11
注及び資料:
図表5-4-11と同じ。
参照:表5-4-12
(14)CB Insightsの分類は科学技術指標2023以前の分類とは異なる。
