講演会の概要
- ○テーマ
- 学術論文のその先、研究インフラの革新を目指す取り組みのこれまでとこれから
- ○講演者
- ダニエル・フック博士(Digital Science社最高経営責任者)
Daniel Hook, PhD (CEO, Digital Science) - ○日時
- 2023年10月10日(火)16:00-18:00
- ○形式
- 対面(NISTEP大会議室)およびオンライン(zoom)
- ○言語
- 英語 (Q&Aは通訳によるサポートあり)
- ○参加登録
- https://zoom.us/webinar/register/WN_PW55-BsKTZOKiyNHqZvGuw
- (留意点)対面参加希望者も一旦登録いただき、対面参加の質問に「はい」でお答えください。
- ○参加登録〆切
- 10月06日(金) 12:00(対面参加)
10月10日(火) 12:00(オンライン参加)
講演会の内容
2010年に設立されたDigital Science社は、ドイツの全国紙Die Zeitや、総合科学誌Natureなどを擁する世界的なメディア企業Holtzbrinck Publishing Groupの一員である。
研究インフラの絶え間ない変化によって生ずる数々の課題に対応することを目的として、FigshareやAltmetricなど、これまで多くの研究者スタートアップを支援してきた。
300年にわたりほとんど変化のなかった学術コミュニケーションだが、ここ20年あまりで世界の学術コミュニティは急速に拡大し、知識経済先進国の増加にともなってより多くの国々を巻き込んで多様化している。
同時に、研究そのものの様相が根本的に変化したことにより、研究の伝達方法も変化を迫られることとなった。
研究データは爆発的に増加しその種類も多様化している現在、伝統的なジャーナル出版という形態だけではもはや本来の目的に適っていない。
学術の世界における変化の多くは、飛躍的な産業革命によって引き起こされたものである。
それは近代的な技術の普及に始まり、インターネットの出現、そして現在はAIによって加速している。
どのような新技術であっても一長一短がある。
ポジティブな点としては、大幅な効率化、迅速な成果の獲得、より多くのデータを用いたより深い洞察などが挙げられる。
一方、負の側面としては、社会の変化が引き起こす困難や富の不平等の拡大、偽情報の蔓延などがある。
そして、こうした課題はすべて、研究の世界に影響を及ぼしている。
NISTEPでは2013年に当時のCEOであるTimo Hannay氏を招き、そのビジョンを伺っており、創業から10年以上が経過した現在、Digital Science のサービスはさまざまな研究の現場で役立てられている。
本講演では、前回講演会からの10年の進展を踏まえつつ、学術の世界に生じている課題への対応、さらに将来についても展望する。
講演者略歴
2015年よりCEOとしてDigital Science 社を率いるダニエル・フックは、社会変革を促すオープンリサーチの熱心な提唱者である。
博士課程在学中の2003年にSymplectic社を共同設立し、2013年からはその出資元の Digital Science 社でAltmetric、Figshare、Dimensionsなど数々のスタートアップの育成に貢献した。
理論物理学の博士号を持つダニエルは現在も研究活動を継続しており、インペリアル・カレッジ・ロンドンやワシントン大学セントルイス校の客員研究員を務める。
英国物理学会および王立技芸協会フェロー。
講演会の参加申し込み
URL: https://zoom.us/webinar/register/WN_PW55-BsKTZOKiyNHqZvGuw
(対面参加希望者も一旦登録いただき、対面参加の質問に「はい」でお答えください。)
(参加〆切:10月10日(火)12:00,対面参加をご希望の場合は 10月06日(金)12:00までにお申し込みください。)
講演内容についてのお問い合わせ
- 科学技術・学術政策研究所 データ解析政策研究室 (担当:林)
- Tel: 03-3581-2393 (内線 7400)
- メール: d-unit [at] nistep.go.jp