2021年9月1日(水)
科学技術・学術政策研究所(NISTEP)では、博士人材の活躍状況を把握するため、博士人材データベース(JGRAD)を構築・運営しています。2021年5月から6月にかけて、博士人材データベースの登録者(博士課程在籍者および博士課程修了者等)に対して「新型コロナウイルス感染症対応が研究生産性に与える影響等に関する調査」のウェブアンケート調査を行いました。このウェブアンケート調査の結果を調査資料として公表いたします。
[結果概要]
- 「新型コロナウイルス感染症の流行・対応がなかった場合の研究生産性を10」と見なした場合の現実における研究生産性を尋ねた。新型コロナウイルス感染症の流行・対応によって研究生産性が9以下に低下した割合は、博士課程在籍者において73%、博士課程修了者等において69%を占めた。
- 国、自治体に希望する対応に関しての自由記述回答においては、生活費・研究費の資金援助および研究資金の期限の柔軟な延長を希望する声が多かった。
- フィールドワークを行う人文・社会分野などのリモート化に対応しにくい研究テーマにおいて、研究上の制約が特に大きいことが確認された。
https://doi.org/10.15108/rm313