NISTEPミニワークショップ「インダストリー4.0のコンセプトと日本の反応」開催のお知らせ

2015年12月4日(金)

科学技術・学術政策研究所(NISTEP)では、以下のとおりミニワークショップを開催します。

開催概要

•日時: 2015年12月18日(金) 16:00~18:00(開場:15:40)
•会場: 文部科学省 科学技術・学術政策研究所 大会議室16B(中央合同庁舎第7号館東館16階)
•言語: 日本語
•定員: 約70名
•主催: 文部科学省 科学技術・学術政策研究所(NISTEP)

プログラム

(1)講演「インダストリー4.0のコンセプト ~イノベーション戦略にどう位置づけるか~」
  講 演 者  :藤野直明 (株)野村総合研究所 主席研究員

(2)ディスカッション
  コメンテーター:中馬宏之 成城大学教授/RIETIファカルティフェロー
  モデレーター :奥和田久美 文部科学省 科学技術・学術政策研究所上席フェロー

開催趣旨

 現在、策定作業が進められている第5期科学技術基本計画の検討においては、未来の産業創造と社会変革に向けた新たな価値創造が明記される方向で議論が進められている。また、知識や価値の創造プロセスが大きく変貌し、とりわけIoT・ビッグデータ・AIなどネットワーク化やサイバー空間利用の飛躍的発展により生み出される知識やアイデアが、組織や国の競争力を大きく左右する時代であると強調されている。例えば、製造業の世界では、ドイツの「インダストリー4.0」、米国の「先進製造パートナーシップ」「Industry Internet」、中国の「中国製造2025」など、産業構造を大きく変化させるコンセプトが展開されており、特に日本と同じように製造業に強みをもつドイツのデジタル化政策は注視すべき動向と捉えられている。
 日本の製造業においては、構造変化への準備が始められたばかりであるが、このような産業構造を大きく変化させるコンセプトがもたらす可能性や影響の及ぶ範囲を矮小化して捉えようとする傾向があるようにも見受けられ、「世界から取り残されるのでは?」という懸念も出てきている。そこで、ドイツの「インダストリー4.0」のコンセプトを再考するとともに、このような国内反応の要因についても議論する。

※インダストリー4.0とは:ドイツが推進する第4次産業革命に向けた製造技術自体のサービス事業化構想。ドイツ工学アカデミーの提案によるもので、急速なグローバル化への対応戦略。中長期的には産業構造だけでなく、他の多くの社会システムにも影響を与える可能性があると考えられている。

参加申込先

参加を希望される方は、件名に「12/18セミナー参加希望」と記載の上、氏名・所属を以下の参加申込先(e-mail)にメールにてお申し込みください。なお、会場の都合により参加者を調整させていただく場合がありますので、御了承ください。
※締切り:2015年12月17日(木)17時

担当:文部科学省 科学技術・学術政策研究所 総務課
E-mail宛先:seminar-fellow(at)nistep.go.jp
※(at)は@に置き換えてください。
TEL:03-6733-3122/03-3581-2391