STI Hz Vol.11, No.2, Part.4:STI Horizon 誌編集長就任の御挨拶と2025 夏号発行に当たってSTI Horizon

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  • DOI: https://doi.org/10.15108/stih.00400
  • 公開日: 2025.06.25
  • 著者: 林 和弘
  • 雑誌情報: STI Horizon, Vol.11, No.2
  • 発行者: 文部科学省科学技術・学術政策研究所 (NISTEP)

STI Horizon誌編集長就任の御挨拶と2025夏号発行に当たって

STI Horizon誌編集長 林 和弘
(科学技術・学術政策研究所 上席フェロー)

STI Horizon誌編集長 林 和弘

本年度より、赤池前編集長からバトンを受け継ぎ、STI Horizon誌の編集長に就任いたしました上席フェローの林です。

私は前身誌である「科学技術動向」誌のサポートに始まり、2015年の創刊準備から本誌に関わってまいりました。当初は、電子ジャーナルとしての全文HTML化、DOIの付与、データ出版対応といった技術面を中心に担当しておりましたが、やがて副編集長を経て、今回編集長としての役割を担うこととなりました。創刊準備期から唯一継続して関わってきた立場として、STI Horizon誌を今後更に発展させていきたいと考えております。

さて、2025夏号について御案内いたします。

世界情勢や国内の科学技術政策は依然として大きく動いており、イノベーションの推進と基盤研究の重要性はこれまで以上に高まっています。本号では、こうした状況を踏まえ、科学技術・イノベーション政策に資する多様なテーマを取り上げています。

特別インタビューでは、イノベーションとリスキリングの在り方について、国際シュンペーター学会「シュンペーター賞」を受賞された清水 洋教授(早稲田大学商学学術院)に幅広くお話を伺っています。また、「ナイスステップな研究者 2024」の選定を通じて、次代を担う研究者たちの挑戦と貢献にもスポットを当てました。

加えて、注目科学技術等の可視化・分析システム、「バルセロナ宣言」による研究情報のオープン化、博士人材のキャリアパス、英国における研究動向の調査など、科学技術・イノベーション政策を多角的に捉える内容も多数盛り込んでおります。

本誌『STI Horizon』が皆様の視野を広げ、日々の業務や議論の一助となれば幸いです。是非お近くの方々にも御紹介いただき、より多くの皆様と科学技術イノベーションについて考える機会としていただければと願っております。