STI Hz Vol.7, No.2, Part.1:2021夏号発行に当たってSTI Horizon

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  • DOI: https://doi.org/10.15108/stih.00250
  • 公開日: 2021.06.25
  • 著者: 赤池 伸一
  • 雑誌情報: STI Horizon, Vol.7, No.2
  • 発行者: 文部科学省科学技術・学術政策研究所 (NISTEP)

STI Horizon 2021 夏号発行に当たって

STI Horizon誌編集長 赤池 伸一
(科学技術・学術政策研究所 上席フェロー)

STI Horizon 2021 夏号をお届けします。第6期科学技術・イノベーション基本計画が策定され、本年度より5年間の新たな計画期間に入りました。同基本計画では、人文・社会科学の「知」と自然科学の「知」の融合による「総合知」により、人間や社会の総合的理解と課題解決に資することや、研究力の強化、研究開発のデジタルトランスフォーメーション等の新機軸が打ち出されています。NISTEPも基本計画の具現化に貢献できるよう、政策研究の側面から貢献していきます。また、本年度よりNISTEPの機構改革を行い、新規に「データ解析政策研究室」を、既存の組織を改組し「科学技術予測・政策基盤調査研究センター」を発足させました。

本号では、特別インタビューとして、科学技術振興機構社会技術研究開発センター(RISTEX)の小林 傳治センター長より、社会課題解決型調査研究、ELSIやEBPMをより正しく理解するための視点からお話を伺いました。また、「ナイスステップな研究者」のインタビューとして、日本アイ・ビー・エム株式会社 東京基礎研究所 シニア・テクニカル・スタッフ・メンバー 恐神 貴行氏、筑波大学 システム情報系 助教 佐野 幸恵氏、及び、大阪大学 大学院医学系研究科 臨床遺伝子治療学 准教授 武田 朱公氏にお話を伺いました。

社会や科学技術の新たな「兆し」を報告する「ほらいずん」では、経済協力開発機構(OECD)グローバル・サイエンス・フォーラム事務局 田村 嘉章 政策分析官へのインタビュー、上席フェロー 今井 寛よりハイブリッド型ワークショップ「SDGs 実現に向けた地域の未来を検討する岩手ワークショップ」の開催結果、客員研究官 古川 英光及び特別研究員 蒲生 秀典より3Dプリンティングから4Dプリンティングへ-デジタルファブリケーションの新たな展開について報告いたします。

NISTEPの研究成果等を紹介するレポートとして、客員研究官 池内 有為とデータ解析政策研究室長 林 和弘より「プレプリントの利活用と認識に関する調査2020」としてCOVID-19と学術情報流通の現状について、上席研究官 治部 眞理より博士離れの要因についての一考察を報告いたします。

本誌 STI Horizonの各記事が読者の皆様にお役に立てれば幸いです。また、お近くの方々や、SNS等Webメディアへの御紹介もよろしくお願いいたします。