STI Hz Vol.7, No.1, Part.2:2021春号発行に当たってSTI Horizon

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  • DOI: https://doi.org/10.15108/stih.00242
  • 公開日: 2021.03.22
  • 著者: 赤池 伸一
  • 雑誌情報: STI Horizon, Vol.7, No.1
  • 発行者: 文部科学省科学技術・学術政策研究所 (NISTEP)

STI Horizon 2021 春号発行に当たって

STI Horizon誌編集長 赤池 伸一
(科学技術・学術政策研究所 上席フェロー)

STI Horizon 2021 春号をお届けします。本年も新型コロナウイルス感染症の世界的な拡大が続いており、引き続き生活様式の変容が求められています。また、オンラインでも会議や講義も日常になり、新たなコミュニケーションの在り方も生まれつつあります。本誌もこれらの動きを見据えて、将来の社会変容の芽となるような情報を発信していきたいと考えています。

本号では、特別インタビューとして、日本医療研究開発機構(AMED) 三島良直理事長に、コロナ危機における人間にとってより良い医療・介護・ヘルスケアの実現に向けてお話を伺いました。また、「ナイスステップな研究者」のインタビューとして、カリフォルニア大学バークレー校 准教授/NTTリサーチ サイエンティスト/東京大学大学院 経済学研究科 グローバル・フェロー 鎌田雄一郎氏、及び、関西学院大学 理工学部化学科 准教授/科学技術振興機構 さきがけ研究者 田中大輔氏にお話を伺いました。

社会や科学技術の新たな「兆し」を報告する「ほらいずん」では、第11回科学技術予測調査デルファイ調査座長として、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO) 技術戦略研究センター エネルギーシステム・水素ユニット 矢部彰フェロー、及び、三重大学 亀岡孝治名誉教授に、「科学技術の未来」に関するインタビューをしました。また、当所科学技術予測センター 特別研究員 蒲生秀典より、抗ウイルス材料・表面に関する科学技術の最近の動向を報告いたします。

NISTEPの研究成果等を紹介するレポートとして、当所第2研究グループ客員研究官 小泉周と調麻佐志より、大学の研究力を総合的に把握することが可能となる「量」・「質」・「厚み」及び「国際性」に関する5つの指標の選定によるあらたな国際ベンチマーク手法を提案します。また、当所科学技術予測センター 上席研究官 林和弘より、COVID-19で加速するオープンサイエンスとして、プレプリント分析にみる学術情報流通の変容について報告します。

本誌 STI Horizonの各記事が読者の皆様にお役に立てれば幸いです。また、お近くの方々や、SNS等Webメディアへの御紹介もよろしくお願いいたします。