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- DOI: http://doi.org/10.15108/stih.c201803
- 公開日: 2018.09.25
- 著者: 文部科学省科学技術・学術政策研究所 (NISTEP)
- 雑誌情報: STI Horizon, Vol.4, No.3
- 発行者: 文部科学省科学技術・学術政策研究所 (NISTEP)
目次:2018 秋号 (Vol.4 No.3)
巻頭言
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科学技術・学術政策研究所創立30周年を迎えて
- 文部科学省 科学技術・学術政策研究所長 坪井 裕
特別インタビュー
- 株式会社日立製作所技師長 武田 晴夫氏インタビュー
-俯瞰的視点から語る予測と企業戦略、SDGsの取組-
武田晴夫氏は、人工知能、画像処理の専門家である。御専門を軸に氏独自の俯瞰的視点がどのように培われ、日立製作所の企業戦略へとつながり、日本工学アカデミーSDGsプロジェクトリーダとしてのSDGsの取組へと展開されたか、お話を伺った。
ナイスステップな研究者から見た変化の新潮流
- 国際応用システム分析研究所(IIASA)和田 義英 水資源プログラム長代理インタビュー
-地下水の利用可能量を示す、地球規模の水資源モデルの開発- - 東京大学情報理工学系研究科コンピュータ科学専攻 准教授/
株式会社ティアフォー創業者・取締役兼最高技術責任者 加藤 真平 准教授インタビュー
-完全自動運転システムの基本ソフト「オートウェア」の開発と起業-
ナイスステップな研究者2017 に選定された和田氏は、世界規模で地下水がどこにどの程度あり、どの程度持続的に利用できるか調査研究を進めている。地球規模の水資源モデル研究の重要性と、国際的に活躍されてきた御経験についてお話を伺った。
ナイスステップな研究者2017に選定された加藤氏は、完全自動運転システムの基本ソフト「オートウェア」を開発し公開することで、技術進化の最先端を維持するビジネスモデルを打ち出している。加藤氏に、起業のきっかけや他企業との連携等についてお話を伺った。
ほらいずん
- Society5.0を具現化する上で世界的な課題となるデータと
その価値に関するイマージング・イシューの抽出の試み
-英国を拠点に国際的な未来洞察予測活動を行う非営利プログラムFuture Agenda との
国際ワークショップ「データの価値の未来“Future Value of Data”」開催報告-- 科学技術予測センター 客員研究官・東京工科大学 教授、IR センター長 七丈 直弘
科学技術予測センター 主任研究官 白川 展之
データは資源としての特性が注目されてきており、その社会的価値が将来社会に与える影響・脅威等が関心を呼んでいる。本稿では、英国を拠点とする非営利・国際の予測プログラムFuture Agendaと共催した国際ワークショップの開催結果について報告する。
- 科学技術予測センター 客員研究官・東京工科大学 教授、IR センター長 七丈 直弘
- タイランド4.0とフォーサイト活動について
- 科学技術予測センター 上席研究官 浦島 邦子
タイランド4.0を実現する具体的な政策戦略の策定のために、フォーサイトの導入が本格的に具体化している。タイ国内に向けたフォーサイトには、APECやASEANの枠組みでのワークショップの経験や、日本の科学技術予測調査が参考にされている。
- 月面農場から始まる未来の農業と産業の可能性
- NISTEP 予測調査とJAXA 月面農場ワーキンググループ活動報告速報-- 科学技術予測センター 客員研究官・宇宙航空研究開発機構(JAXA) 主任研究開発員 矢野 幸子
宇宙航空研究開発機構(JAXA)は「月面農場ワーキンググループ」において専門家とともに環境制御技術、無人化技術、リサイクル技術の革新的発展を目指して調査活動を実施中である。この活動により世界が直面する将来社会の課題を解決することを目指している。
- 新たなデジタル媒体によるコミュニケーションの変容
- 科学技術予測センター 主任研究官 栗林 美紀
モバイル機器が親子関係にもたらす影響を親子がどのように捉えているのかを示し、そこでの課題と今後の科学技術の進展による新たなデジタル媒体(VRなど)が、これらのコミュニケーションをどのように促進していく可能性があるかについて考察する。
- シチズンサイエンスを超えた共創型研究の兆しと可能性
-Japan Open Science Summitのシチズンサイエンスセッションと事前アンケートの報告-- 国立研究開発法人科学技術振興機構(JST) 「科学と社会」推進部 古屋 美和
国立研究開発法人科学技術振興機構(JST) 知識基盤情報部 住本 研一
科学技術予測センター 上席研究官 林 和弘
オープンサイエンスが浸透する中、市民が参画するシチズンサイエンスにおいても新しい展開をみせている。Japan Open Science Summitのシチズンサイエンスのセッションと事前アンケートの結果について報告し、シチズンサイエンスを超えた共創型研究の可能性について議論する。
- 国立研究開発法人科学技術振興機構(JST) 「科学と社会」推進部 古屋 美和
レポート
- 統合イノベーション戦略におけるオープンサイエンス
-研究データの戦略的開放による「知の源泉」を担う基盤づくりに向けて-- 科学技術予測センター 上席研究官 林 和弘
2018年6月に閣議決定された統合イノベーション戦略において、科学技術に限らない広く社会への波及を念頭においた知の源泉づくりを担う基盤としてオープンサイエンスが位置づけられ、具体的な目標と取組が掲げられた。その過程と背景について解説する。
- 論文を生み出すような研究活動の活発度とその変動要因:
NISTEP 定点調査2017の深掘調査からの示唆- 科学技術・学術基盤調査研究室 研究員 村上 昭義
NISTEP定点調査2017において実施した、論文を生み出すような研究活動の活発度とその変動要因に関する深掘調査の結果を報告する。研究の活発度の維持・上昇には、日々の研究時間に加えて、中期的な時間の確保も必要である。
- 客観的根拠(エビデンス)に基づく政策のためのデータ・情報基盤(第二回)
~NISTEP 大学・公的機関名辞書~- 科学技術・学術基盤調査研究室 客員研究官 小野寺 夏生、室長 伊神 正貫
第2研究グループ 総括主任研究官 富澤 宏之
「大学・公的機関における研究開発に関するデータ整備」の中核となる「NISTEP 大学・公的機関名辞書」について、収録する情報とその特徴、情報の追跡・収集方法、公開しているデータの内容について述べるとともに、その活用について、具体例を含め解説する。
- 科学技術・学術基盤調査研究室 客員研究官 小野寺 夏生、室長 伊神 正貫
編集後記