国際セミナー「イノベーション調査の新展開:政策形成に情報提供する測定」(2月27日)開催の御案内

2017年2月15日(水)

科学技術・学術政策研究所による国際セミナーを、下記のとおり開催いたします。皆様奮って御参加ください。参加を希望される方は、御所属・御氏名を2月24日(金)までに下記の参加申込先まで御連絡ください。

○招待講演1:「イノベーション実現企業はどのようにイノべーティブか?:多次元的観点」

 講師: ジョン・ウォルシュ (John Walsh)氏 ジョージア工科大学 イヴァン・アレン教養学部 公共政策学科 教授

○招待講演2:「ドイツ及び欧州におけるイノベーション調査と政策への含意:政府支援,イノベーション・アウトプット及びイノベーション・インパクト」

 講師:クリスティアン・ラマー (Christian Rammer)氏 欧州経済研究センター (ZEW) イノベーション経済学・産業動態学研究部門 副部門長

○パネル・ディスカッション:「イノベーション調査の新展開:政策形成に情報提供する測定」

 

開催日時:2017年2月27日(月)15:00-18:00

開催場所:文部科学省16階 科学技術・学術政策研究所 会議室 (16B)

使用言語:英語(同時通訳なし)

開催趣旨:

国全体におけるイノベーションの実現やイノベーション活動の状況を測定し、イノベーション・システムについてより良く理解するために、各国において統計調査として「イノベーション調査」が実施されている。そして、その結果は、科学技術イノベーション政策の形成に資する情報として提供されている。我が国でも、科学技術・学術政策研究所が、これまでに4回の全国イノベーション調査を実施して統計結果を公表し、政策形成に活用されている。他方、世界では、新たなイノベーションに係る状況を的確に把握するために、イノベーション調査について、質問事項を含む方法論についての取り組みがなされ展開が図られている。そこで、本セミナーにおいては、今後実施されるイノベーション調査に向けて参考とするために、諸外国における先進的な経験について理解を深めることとする。

講師略歴:

○ジョン・ウォルシュ (John Walsh)氏

ジョージア工科大学 イヴァン・アレン教養学部 公共政策学科 教授。ノースウェスタン大学(アメリカ合衆国)にて、博士号(社会学)を取得。主要な研究テーマは、特に、政策環境の変化に対する研究組織の対応という社会学的観点に焦点を置いた、科学技術・イノベーションに関する研究である。近年、U.S.及び日本における産学連携に関する研究や企業戦略における特許の役割に関する国及び産業間の相違に関する研究等に従事している。我が国における研究滞在の経験もあり、日本の科学技術・イノベーション・システムに関する造詣も深い。最近では、NSF(国立科学財団)及びKauffuman Foundation(カウフマン財団)による助成を受けて、U.S.においてイノベーション調査を実施しており、その成果は、学術論文誌Research Policy等を通じて公表されている。

○クリスティアン・ラマー (Christian Rammer)氏

欧州経済研究センター(ZEW) イノベーション経済学・産業動態学研究部門 副部門長。ウィーン大学(オーストリア)にて、修士号(地域分析)及び博士号を取得。1991年から1996年に、ウィーン経済大学(オーストリア)経済地理学科及びリンツ大学(オーストリア)にて助教授及び講師を、1997年から2000年に、オーストリア研究センター“システム研究 技術-経済-環境”において主任研究員を務めたのち、2000年にZEW(ドイツ)に入所し、現在に至る。主要な研究テーマは、企業におけるイノベーション、技術移転、及び技術政策に関する実証研究である。また、EUにおける共同体イノベーション調査(CIS)のドイツ貢献分として、ZEWが毎年実施している統計調査であるMannheim Innovation Panel(マンハイム・イノベーション・パネル)の責任者である。さらに、現在、イノベーション測定に関する国際標準指針であるOslo Manual(オスロ・マニュアル)の改訂等にも参画している。

 

講演会の参加申込先
科学技術・学術政策研究所第1研究グループ
E-mail:seminar1gr@nistep.go.jp
申込み締切り:2月24日(金)