NISTEP講演会(1/22開催)「学術書籍(モノグラフ)のオープンアクセス」のご案内(参加申込〆切:1/22(水)15:00)

2025年12月25日(木)
日時等

日時:2026年1月22日(水)16:00-18:00
形式:オンライン(zoom)
言語:英語 (Q&Aは通訳によるサポートあり)

概要

 書籍は、特に社会科学や人文科学において、学術生産と研究コミュニケーションにおいて重要な役割を果たし続けている。学術誌における論文出版が過去数十年間で印刷媒体からデジタル媒体へ、クローズドアクセスからオープンアクセスへと劇的な変化を遂げた一方で、学術書籍出版は印刷媒体とデジタル媒体の二本立てをほぼ維持し、クローズドアクセスからオープンアクセスへの移行は緩やかで限定的なものにとどまっている。しかし状況は急速に変化しており、現在では学術書籍のオープンアクセス化成長率が学術雑誌を上回っている。2010年より査読付きオープンアクセス学術書籍に特化した「OAPENライブラリー」の発展がこの傾向を裏付けている。同ライブラリーの蔵書数は2020年の約15,000冊から、2025年には40,000冊を大きく超える規模に拡大した。

 本ウェビナーでは、オープンアクセスと学術書籍のテーマを紹介する。過去5~10年間に見られた発展と動向の概要を提供し、幾つかの機会と課題を探る。特に、OAPENライブラリやオープンアクセス書籍ディレクトリ(DOAB)のようなオープンインフラが、財政的持続可能性を維持しながら学術書籍の発見可能性と影響力を高める方法を示すことで、オープン学術書籍の流通と影響力に焦点を当てる。さらに、図書館向けに数千冊の質の高い書籍を図書館検索システムに無料で統合する方法について具体的な助言を提供し、より多くの情報源を視聴者がどこで入手できるかを示す。

講演者

ニールス・スターン(Niels Stern)

講演者略歴(外部リンク)

 ニールス・スターン(Niels Stern)は、OAPEN財団のマネージングディレクターであり、オープンアクセス書籍ディレクトリ(DOAB)の共同ディレクター(2021年~現在)を務めている。学術コミュニケーション分野で20年以上の経験を持つ:デンマークの大学出版局での出版担当者(2003年~2011年)、北欧閣僚理事会での出版担当者兼政策立案者(2011年~2017年)、 欧州委員会のオープンサイエンス専門家(2014年~現在)。また、デンマーク王立図書館ではライセンス・電子資料調達部門長として5大学を統括し、デンマーク国立図書館コンソーシアムの責任者を務めた(2017年~2021年)。OPERAS執行委員会のメンバー、Open Book Collectiveの副議長を務め、複数の諮問委員会・委員会にも参加している。

参照:外部リンク
ORCID: https://orcid.org/0000-0001-6466-9748
LinkedIn: https://www.linkedin.com/in/nielsstern/
Bluesky: https://bsky.app/profile/nielsstern.bsky.social
deltathink: https://www.deltathink.com/news-views-open-access-books-2

講演会の参加申込み

URL:https://zoom.us/webinar/register/WN__7e1SDlCQGS1PBL8AVpbtQ

講演内容についてのお問合せ

科学技術・学術政策研究所 データ解析政策研究室 (担当:林)
 Tel:03-5253-4111(内線 7400)
 Eメール:d-unit[at]nistep.go.jp

参加の申込み締切り:1月22日(水)15:00