科学技術・学術政策研究所(NISTEP)では、「科学技術指標2025」と「科学研究のベンチマーキング2025」を取りまとめました。
科学技術指標2025
科学技術指標は、科学技術活動を客観的・定量的データに基づき体系的に把握するための基礎資料であり、約160の指標で日本及び主要国の状況を表しています。
主要な指標から日本の状況を見ると、日本の産学官を合わせた研究開発費、研究者数は主要国(日米独仏英中韓の7か国)中第3位です。論文数(分数カウント法)は世界第5位、特許(パテントファミリー数)は世界第1位です。ハイテクノロジー産業貿易収支比は主要国中第6位、ミディアムハイテクノロジー産業貿易収支比は主要国中第1位です。いずれも科学技術指標2024と同じ順位です。
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科学研究のベンチマーキング2025
科学研究のベンチマーキングでは、日本及び主要国を対象に詳細な論文分析を行っています。今回は新たに、「注目度の高い論文」の深掘分析も行っています。
日本の国際共著論文数は長期的に増加している一方で、共著相手国としての存在感は低下傾向です。ただし、東アジア・東南アジアの6か国・地域では存在感を保っていることが確認されました。中国の共著相手国としての存在感が、一帯一路参加国を中心に拡大しています。米国では中国との共著比率が近年低下しており、国際共著ネットワークの構造が変化しつつあることが示唆されます。また、中国やグローバルサウス諸国の台頭は、注目度の高い論文数の動向にも影響を与えており、論文指標の解釈において、これまで以上に多角的な視点が求められるようになってきています。
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