「地域の目指す未来社会とカーボンニュートラル」[調査資料-334]を公開しました(12/19)

2023年12月19日(火)

科学技術・学術政策研究所(NISTEP)では、地球環境の持続可能性への関心が高まっていること、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)大流行を契機として社会変化や人々の価値観変化等が起こっていることから、カーボンニュートラルをテーマに掲げて、北海道及び徳島県において地域ワークショップを開催し、2050年の未来社会像の検討を行いました。続いて、地域ワークショップで得られた未来社会像を実現するための科学技術や社会システム等について専門家による検討を行いました。

その結果、地域にとって望ましく、カーボンニュートラル実現にも寄与する未来社会像として、地産地消と地域の自立、自然資源活用と環境保全の両立、不自由のない移動、お金の循環を通じた価値創造などが挙げられました。一方、カーボンニュートラルの観点からの重要度と地域の観点からの重要度が合致しない未来社会像も見られました。
検討を通じ、地域がメインプレーヤーとなって新しい社会の在り方を主導する可能性が示唆されました。また、地域の視点から見たカーボンニュートラルの推進方策は、エネルギーミックスの最適化、循環経済の促進、交通手段の脱炭素化、森林保全などと整理されました。

 詳細につきましては以下のリンクより御覧ください。

ライブラリ http://doi.org/10.15108/rm334