講演会「博士取得者の初期キャリアの設定:米国UMETRICSプロジェクトからのエビデンス-Early Career Outcomes of Doctoral Recipients: Evidence from the UMETRIC-」(3月3日)開催の御案内

2017年2月2日(木)

科学技術・学術政策研究所による講演会を、下記のとおり開催いたします。
参加を希望される方は氏名・御所属を2017年2月20日(月)17時までに、下記の参加申込先に、メールにてあらかじめ御連絡いただきますようお願い申し上げます。
なお、会場の都合により参加者を調整させていただく場合がありますので、御了承ください。

開催概要

演題: 「博士取得者の初期キャリアの設定:米国UMETRICSプロジェクトからのエビデンス
-Early Career Outcomes of Doctoral Recipients: Evidence from the UMETRIC-」

講師: Dr. Bruce Weinberg(オハイオ州立大学 経済学研究科 教授、全米経済研究所(NBER)上席研究官)

日時: 2017年3月3日(金) 15時00分~16時50分(受付開始14時45分)

場所: 科学技術・学術政策研究所 16階会議室

言語: 英語(同時通訳あり)

講演趣旨

UMETRICS(Measuring the Impacts of Research on Innovation, Competitiveness, and Science)は、2015年1月に、米国オバマ政権が進めるSTAR METRICSから分離独立したデータベースプロジェクトであり、米国中西部の主要大学が設立した大学間コンソーシアムCIC(Committee of International Cooperation)の連携協力により進められています。UMETRICSは米国国勢調査局の持つ雇用と家計データや職歴データや、企業データ等の社会経済的データ、出版・引用データなどを連結させることで、研究開発投資の社会における成果を多角的に捉えようとしているのが特徴です。また、UMETRICSは、米国の大学で博士号取得者の動向を毎年追跡調査している「Survey of Earned Doctorates (SED)」との連携に向けて作業中であり、政府が博士号取得者を支援することの長期的な社会影響を測定することを目標にしています。UMETRICSに関する人材政策の論文はScience誌等に発表され話題となりました。
今回の講演会では、当該論文の主著者Weinberg教授をお招きし、UMETRICSプロジェクトから得られた 米国の博士人材研究の最新情報について御講演いただきます。

講師経歴

1996年博士号取得(経済学、シカゴ大学)。イノベーション創出人材の流動性や国家間のイノベーション競争力等についての実証研究を行い、合理的な科学イノベーション政策立案のために必要な科学的根拠となる活動を推進。また、研究人材の賃金差異などの労働経済学にも携わっている。UMETRICSでは主要研究者の一人として、対象大学における博士号取得者の動向の追跡調査などを通じて、研究の社会的影響を測るための定量的アプローチに携わっている。また、クリーブランド連邦準備銀行やフーヴァー研究所等にも招へいされ共同研究を行ってきた。

備考

本講演会は、博士人材データベース事業参加大学への情報提供の一環として、「博士人材データベースのパイロット運用に関する連絡協議会」に引き続き開催されるものです。原則、参加大学の関係者を対象としておりますが、これから参加を検討される大学(オブザーバー大学)関係者の聴講も可能です。

講演内容についてのお問合せ先

科学技術・学術政策研究所 第1調査研究グループ(担当:松澤)
Tel:03-3581-2395

講演会の参加申込先

科学技術・学術政策研究所 第1調査研究グループ(担当:笠掛)
Tel:03-3581-2395
e-mail:seminar-1pg@nistep.go.jp

申込み締切り

2017年2月20日(月)17時00分