2015年7月29日(水)
「科学技術動向」7・8月号(最終号)では以下のレポートを掲載しています。
なお、本号をもちまして、「科学技術動向」誌としての発行は終了し、今秋から科学技術イノベーション政策に資する情報を幅広く掲載する「STI Horizon」誌としてリニューアルする予定です。詳しくは本号巻頭言を御覧ください。
- レポート1「各国の地球観測動向シリーズ(第11回)米国の地球観測活動の今後の方向性(その2)―米国の国家安全保障戦略における気候変動への取組―」では、米国の国家安全保障戦略に含まれる気候変動の影響緩和に取り組む戦略を紹介しています。米国の戦略で特に注目する点として、温室効果ガスの排出削減目標、クリーンエネルギー投資、気候的にスマートな農業への移行などを挙げています。
- レポート2「米国の基礎研究・学術研究基盤における課題と改善への取組―ドイツ及び英国との比較を通して得られる我が国への示唆―」では、近年、米国において指摘されている基礎研究・学術研究に関する課題を、「大学の研究基盤の弱体化」と「大学運営に必要な業務の負担の増大」という二つの観点から報告しています。また、米国の取組をドイツ及び英国の現状と比較することにより、政府による研究支援の在り方について検討を加えています。
- レポート3「障害者スポーツ用具の技術動向」では、スポーツ用車椅子、チェアスキー、走行用義足について、基本的な構造を中心として技術要素を紹介しています。車椅子についてはレース用と球技用に求められる動特性を実現するための工夫、チェアスキーについては大きな加速を生み出す仕組み、走行用義足については近年の新たな取組について報告しています。
- レポート4「医療・ヘルスケアイノベーションにおける倫理課題への対応と社会受容促進の取組―遺伝情報、生殖医療、ヒトキメラ、脳操作―」では、倫理面が課題となっている技術の話題を紹介するとともに、課題解決について紹介しています。ゲノム情報に対するプライバシー保護技術等の技術的解決の努力とともに、幅広い関係者の合意形成を促進するための仕組みを作る努力も必要とされます。
- 特別記事「科学技術動向」誌14年半151号の歩みを振り返って―1号~151号 掲載レポート一覧とともに―