2015年5月22日(金)
「科学技術動向」5・6月号では以下のレポートを掲載しています。
- レポート1「フォーサイト:政策立案への貢献に向けて~第6回予測国際会議報告~」では、当研究所主催の予測国際会議(2015年3月開催)の概要について紹介しています。会議では、科学技術イノベーション政策立案への貢献に向けたフォーサイトの在り方について議論し、社会のニーズに対応したファーサイトの継続が必要とされました。
- レポート2「東南アジア教育大臣機構(SEAMEO)における予測活動」では、2013年1月から実施したSEAMEOにおけるフォーサイトに関する検討結果を紹介しています。2015年以降の教育優先順位を取り決めることを目的として、SEAMEOでは初めてフォーサイトを導入し、ワークショップやデルファイ調査、シナリオライティングなどを通じて、優先されるべき施策を検討しました。
- レポート3「オープンサイエンスをめぐる新しい潮流(その5)オープンな情報流通が促進するシチズンサイエンス(市民科学)の可能性」では、シチズンサイエンスの新たな動向について紹介しています。数万人規模で行われる新しい研究のスタイルや、自発的な探究心に従う「野生」の研究者などの例を紹介しつつ、科学リテラシーの向上によって市民による科学技術アセスメントへの積極的参画を促す可能性について触れられてます。
- レポート4「IPCC第5次評価報告書と今後の展開」では、2013年9月から2015年3月にかけて順次公表された気候変動に関する政府間パネル(IPCC)の第5 次評価報告書概要をレビューした上で、地球環境の将来予測に用いられたシナリオを軸に、同報告書公表後の議論まで含めて紹介しています。地球温暖化対策について、我が国の利益を守りつつ国際合意を確実に得るためにはどうすればよいのか、これまでの我が国の貢献を振り返りつつ、今後を展望します。
- レポート5「予算案を通してみる米国の科学技術政策動向―独英の基本政策文書との比較―」では、米国の科学技術動向を、米国の大統領予算案とドイツ・英国における科学技術政策の基本文書との比較を行うことにより分析しています。具体的には、2016年度米国大統領予算案に記された項目を、ドイツ「新ハイテク戦略」と英国「我々の成長のための計画」の政策文章項目と比較し、米国と独英両国の政策の基本的な差異について検討をしています。
詳細については、各リポートより御覧ください。