STI Hz Vol.6, No.2, Part.2:STI Horizon2020夏号発行に当たってSTI Horizon

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  • DOI: https://doi.org/10.15108/stih.00211
  • 公開日: 2020.06.25
  • 著者: 赤池 伸一
  • 雑誌情報: STI Horizon, Vol.6, No.2
  • 発行者: 文部科学省科学技術・学術政策研究所 (NISTEP)

STI Horizon 2020 夏号発行に当たって

STI Horizon誌編集長 赤池 伸一
(科学技術・学術政策研究所 上席フェロー)

STI Horizon 2020 夏号をお届けします。新型コロナウイルス感染症の世界的な拡大により、私たちの生活様式の変容が求められており、科学技術が果たす役割も期待されています。本年4月に当研究所から発表した「科学技術に関する国民意識調査(新型コロナウイルスを含む感染症に対する意識)」(速報)においても、研究開発の推進や情報提供などの政策に対する国民の関心が高まっていることが分かりました。当研究所としても、科学技術イノベーション政策の一翼を担う機関として責任を果たしていきたいと考えています。

本号では、特別インタビューとして、COCN理事長、経団連副会長及び総合科学技術・イノベーション会議非常勤議員を歴任したトヨタ自動車株式会社 内山田竹志代表取締役会長に、「産学官の連携から見いだす人と技術パラダイムの変化」として、次期科学技術イノベーション基本計画への期待や産学連携などに関するお話を伺いました。本インタビューは、コロナウイルス感染症の拡大防止のため初めて遠隔会議形式で行い、感染症への対応など喫緊の課題に関する御意見も伺いました。また、ナイスステップな研究者のインタビューとして、国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構農業環境変動研究センター 坂本利弘上級研究員及び東京大学先端科学技術研究センター 太田禎生准教授にお話を伺いました。

社会や科学技術の新たな「兆し」を報告する「ほらいずん」では、第11回科学技術予測調査より、「バイオマテリアル関連科学技術の将来展望」及び「CO2排出削減に貢献する科学技術の未来予測」を取り上げました。当研究所の研究成果などを紹介するレポートとして、「特許文書情報を対象としたコンテンツ分析の手法と出願人タイプ別特性比較」、「数学研究に関する国際比較―『忘れられた科学』から―」及び「システム思考の科学技術イノベーション(STI)政策(前編) 第5期科学技術基本計画の俯瞰・構造分析から見えるSTI政策の課題」について紹介いたします。

本誌 STI Horizonの各記事が読者の皆様にお役に立てれば幸いです。また、お近くの方々や、SNS等Webメディアでの御紹介もよろしくお願いいたします。