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- DOI: http://doi.org/10.15108/stih.c201901
- 公開日: 2019.03.20
- 著者: 文部科学省科学技術・学術政策研究所 (NISTEP)
- 雑誌情報: STI Horizon, Vol.5, No.1
- 発行者: 文部科学省科学技術・学術政策研究所 (NISTEP)
目次:2019 春号 (Vol.5 No.1)
巻頭言
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STI Horizon 2019春号発行に当たって
- STI Horizon 誌編集長 赤池 伸一
(科学技術・学術政策研究所 上席フェロー)
- STI Horizon 誌編集長 赤池 伸一
特別インタビュー
- 東京大学 雨宮 慶幸 特任教授インタビュー
-異分野・産学の相互信頼が研究のフロンティアを拓く:
光・量子科学技術分野での経験から-
近年、光・量子科学技術への関心が高まっている。そこで、科学技術・学術審議会の量子科学技術委員会主査を務めておられる雨宮慶幸氏に、産学連携やチーム研究の観点から基礎研究の在り方についてお話を伺った。
ナイスステップな研究者から見た変化の新潮流
- 京都大学 白眉センター 榎戸 輝揚 特定准教授インタビュー
-市民と連携するオープンサイエンスが切り拓く新しい研究スタイル- - 東京大学 大学院工学系研究科 システム創成学専攻 鳥海 不二夫 准教授インタビュー
-新たな学問分野『計算社会科学』の開拓-
クラウドファンディングやシチズンサイエンスを活用して市民と連携し、科学的にも大きなインパクトのある発見につなげた研究の経緯を伺い、オープンサイエンス時代の新しい研究スタイルの可能性について探った。
社会科学と情報工学が融合することで、これまで十分には分析できていなかった“社会”の有様に迫る新しい研究分野、『計算社会科学』について鳥海不二夫氏にお話を伺った。
ほらいずん
- 欧州議会科学技術選択評価委員会(STOA)が2014年から開始した科学技術予測活動
- 科学技術予測センター 主任研究官 伊藤 裕子
欧州議会科学技術選択評価委員会(STOA)は、立法府である欧州議会の科学技術に関する政策の意思決定を支援する組織であり、2014年から組織ミッションとして科学技術予測活動を開始した。本稿では、その経緯と科学技術予測活動の内容について概説する。
- シリーズ -未来を創る-
理化学研究所 未来戦略室のイノベーションデザイン- 科学技術予測センター 研究官 黒木 優太郎、センター長 横尾 淑子
上席フェロー 赤池 伸一
本シリーズでは、特筆すべき未来予測を行っている機関を対象に、意見交換を通じて、科学技術と社会のより良い未来を描く上での、対象機関と科学技術・学術政策研究所(NISTEP)との連携の在り方を探る。今回、理化学研究所 未来戦略室の取組を伺った。
- 科学技術予測センター 研究官 黒木 優太郎、センター長 横尾 淑子
- サーキュラーエコノミーの動向と2050年のビジョン
- 科学技術予測センター 上席研究官 浦島 邦子
欧州を中心にサーキュラーエコノミー(CE)社会という概念が提案され、世界に拡大している。CEの概念が普及することで、人口減少や過疎化に伴う空き家問題の解決や、増加する廃棄物を有効利用した新たなビジネスの創出の可能性がある。
レポート
- オープンサイエンスと社会課題解決
-マルチステークホルダー・ワークショップによる予察とその後の展開-- 科学技術予測センター 客員研究官・総合地球環境学研究所 准教授 近藤 康久
科学技術予測センター 上席研究官 林 和弘
社会の多様な主体との協働によるオープンサイエンスの実現に向けた課題を多角的に検討するために、研究機関、行政、企業等からの参加者によるマルチステークホルダー・ワークショップを実施した。その成果を、その後の展開を踏まえて検証する。
- 科学技術予測センター 客員研究官・総合地球環境学研究所 准教授 近藤 康久
- 『Oslo Manual 2018:イノベーションに関するデータの収集、報告及び利用のための指針』
-更新された国際標準についての紹介-- 第1研究グループ 客員総括主任研究官 伊地知 寛博
政策の立案や戦略の策定を行う際に統計調査等が活用されるが、イノベーションに関するデータの収集・報告・利用のための国際的マニュアルとして、各国互恵の観点からOECDとEurostatは合同で『Oslo Manual』を策定している。「イノベーション」等の定義や測定すべき内容を含めて改訂された新たな版の概要について紹介する。