11. 科学技術政策研究に係る研修プログラムの実施

当研究所においては、当研究所中期計画に示された目標達成のための活動の一環として、平成 14 年度に第 1 期及び第 2 期の研修プログラムを実施した。

(1) 第 1 期研修プログラム

科学技術政策研究に係る基礎的プラクティスに関する第 1 期研修プログラムを所内関係職員の協力を得て、以下のとおり実施した。

  1. ① 実施時期: 平成 14 年 4 月[計 4 テーマ、各回 1 〜 2 時間程度]
  2. ② 主たる対象者: 新たに着任した当研究所調査研究スタッフ、文部科学省本省 (主として科学技術行政に関わる部局) に最近着任した職員で関心を有する者、科学技術政策研究に関わる人材育成機能を担う国内主要大学院の関連学科の関心を有する学生
  3. ③ テーマ及び講師:
    • 第 1 回: 平成 14 年 4 月 12 日
      • テーマ: 「新たな科学技術行政システムの構築と当研究所の果たすべき役割」
        〜 R&D重点化・横断的科学技術システム改革への取組みと次期基本計画策定に向けた先駆的調査研究の重要性〜
      • 講師: 斎藤 尚樹 企画課長
    • 第 2 回: 平成 14 年 4 月 16 日
      • テーマ: 「国際的コンテクストで見た我が国の科学技術『創造力』」
        〜 「科学技術総合指標」による科学技術活動の体系的把握・分析の試み 〜
      • 講師: 富澤 宏之 第2研究グループ主任研究官
    • 第 3 回: 平成 14 年 4 月 18 日
      • テーマ: 「先端科学技術の動向分析と戦略的政策形成へのアプローチ」
        〜 科学技術動向研究センターの諸活動の政策的意義・方向性: 専門家コミュニティと行政部局との双方向のインターフェイス強化を目指して 〜
      • 講師: 横田 慎二 科学技術動向研究センター総括ユニット長
    • 第 4 回: 平成 14 年 4 月 22 日
      • テーマ: 「『知の創出』プロセスと経済・社会への効果的・戦略的展開のあり方」
        〜 民間企業におけるイノベーションのダイナミクスと産学官のインタラクションにおける諸課題: 政策研究のグッド・プラクティスに向けて 〜
      • 講師: 伊地知 寛博 第1研究グループ主任研究官

(2) 第 2 期研修プログラム

第 1 期研修プログラムの実績等を踏まえ、政策研究に関連する実践的スキルの向上を図るため、調査研究推進の方法論・成果発表・実践例等に係る第 2 期研修プログラムを外部専門家の協力を得て、以下のとおり実施した。

  1. ① 実施時期: 平成 14 年 8 月下旬 〜 9 月[計 4 テーマ、各回 2 〜 4 時間程度]
  2. ② 主たる対象者: 当研究所調査研究スタッフ、文部科学省本省 (主として科学技術行政に関わる部局) 関係者、関連大学院・研究機関の学生・研究員
  3. ③ テーマ及び講師:
    • 第 1 回: 平成 14 年 8 月 27 日
      • テーマ: 「社会調査法の理念と実践」
      • 講師: 加藤 毅 筑波大学大学研究センター講師
    • 第 2 回: 平成 14 年 9 月 3 日
      • テーマ: 「地域産業集積の欧米事例と日本の課題」
        〜 ハイテクベンチャーが起こす日本の産業変革 〜
      • 講師: 前田 昇 高知工科大学大学院工学研究科起業家コース教授
        (当所第3調査研究グループ客員研究官)
    • 第 3 回: 平成 14 年 9 月 10 日
      • テーマ: 「先端科学技術の発展と法律学の諸課題」
        〜 ゲノム応用時代の技術と法制 〜
      • 講師: 小幡 純子 上智大学法学部法律学科教授
    • 第 4 回: 平成 14 年 9 月 27 日
      • テーマ: 「情報伝達能力・技法の向上」
        〜 プレゼンテーション能力開発コース 〜
      • 講師: 越 邦晴 (有) スィムプル代表取締役 日本 TA 協会会員

研修プログラムは、当研究所スタッフの調査研究能力の向上に加え、本分野の将来を担う人材の育成、関連大学との連携強化等の面で極めて有意義であり、研修メニュー及び対象者の更なる拡大を含め、着実な取組み強化を図るべきであるとの当研究所第2回機関評価における評価結果を踏まえ、当研究所としては、今後とも行政部局・関係機関との連携の下、研修受講者のニーズも踏まえながら、政策研究に関する研修プログラムの更なる充実強化を図っていく予定である。