4.国内会議
平成11年度地域科学技術政策研究会
第3調査研究グループでは、平成12年3月14、15日に科学技術振興事業団サイエンスプラザ(東京都千代田区)において、「平成11年度地域科学技術政策研究会」を開催した。本研究会には、都道府県及び政令指定都市の科学技術政策担当者、公設試験研究機関並びに財団法人等の関係者が参加し、「地方公共団体における研究評価の手法とあり方について」をテーマに講演、事例報告及び討議が行われた。1日目は、まず、本研究所の柴田所長から評価の重要性及び本研究会開催の意義等について触れた挨拶があった。続いて、岩手県立大学の西澤潤一学長からの基調講演が行われ、その後、科学技術庁の崎谷審議官及び本研究所の平澤総括主任研究官からの講演が行われた。引き続いて、理化学研究所、兵庫県及び大阪府立産業技術総合研究所における研究評価等に関して事例報告が行われた後、本研究所の権田客員総括研究官から講演が行われた。2日目は、科学技術庁の佐野評価推進室長から講演が行われた後、参加者全員による自由討議が行われた。
本研究会には、41都道府県及び5政令指定都市から90人の科学技術政策担当者等の出席を得ることができた。本研究会の概要は次のとおりである。
1日目
―基調講演―
岩手県立大学の西澤潤一学長から、「21世紀に向けた科学技術の役割」と題した基調講演が行われた。西澤学長は、炭酸ガス問題や送電方法を例にあげ、現在の科学技術を正しく利用すれば、21世紀における人類の危機、特に環境問題を回避できることを説明されるとともに、科学技術活動によって環境を守る産業や情報化社会に対応した産業を興していくことの重要性について述べられた。
―講演―
科学技術庁の崎谷審議官から「科学技術政策の動向と課題」という題名で、国における科学技術政策の現状及び今後の課題について講演が行われた。また、本研究所の平澤総括主任研究官から「地域になじむ研究開発評価の枠組―比較評価論の観点から―」と題された講演が行われた。
―事例報告―
理化学研究所の大窪調査役、兵庫県知事公室の落合課長補佐及び大阪産業技術総合研究所の米田次長からそれぞれの評価に関する取り組みに関する事例報告が行われた。
―講演―
本研究所の権田客員総括研究官から、「地方公共団体における研究評価の現状と課題」という題名で講演が行われた。
2日目
―講演―
科学技術庁の佐野評価推進室長から「国の研究開発の評価の現状について」という題名で、講演が行われた。
―自由討議―
「地方公共団体における研究評価の手法とあり方について」というテーマで、参加者全員による自由討議が行われた。