科学技術政策研究討論会
- 開催期間:
- 2000 年 8 月25 日
- 開催場所:
- 中華人民共和国北京市
- 開催趣旨:
- 2000 年は「日中科学技術協力協定」が締結されて 20 周年にあたる。また、同年 1 月には、科学技術政策研究所と中国科学技術部科学技術発展促進研究中心 (NRCSTD) *1との間で相互協力に関する覚書が更新され*2、一層の協力や交流の推進が期待されていた。そこで、今回、この日中科学技術協力協定の締結 20 周年を記念する行事の一環として、この研究討論会が開催された。
- *1: NRCSTD: National Research Center for Science and Technology Development
- *2: 「政策研ニュース」第 137 号 (2000 年 3 月号)
- テーマ:
- 2000 年当時、日本では、第 2 期「科学技術基本計画」を策定するための検討が行われており、中国においても、「第 10 次 5 か年計画」を策定する準備が進められていた。また、日本では、2001 年に総合科学技術会議の設置や省庁再編、ならびに国立試験研究機関の独立行政法人化を控えていた。一方、中国においては、近年、科学技術体制の急進的な改革が推進されており、大学や研究機関が集積する < 高新技術産業発展区 > などと呼ばれる地域に指定されているところでは、研究機関の企業化や、研究成果や人材を活用する起業の動きが著しかった。そこでこのような状況を踏まえ、この研究討論会では、日中双方にとって現在とくに関心の高い、次の 4 つのテーマが選ばれた:
- 新経済時代に向けた科学技術体制の改革
- ハイテクの産業化
- ハイテクパーク、サイエンスパークの発展
- 国家科学技術戦略と政府の役割
< プログラム >
- 議題 1: 新経済時代に向けた科学技術体制の改革
- イノベーションに向けた科学技術体制の改革
- 柳卸林
- 新経済時代に向けた科学技術体制の改革 - 日本のケース
- 小林信一
- 議題 2: ハイテクの産業化
- 中国におけるハイテク技術の産業化の現状、課題及び対策の検討
- 高昌林
- 科学技術に基づく起業 - 日本の現状
- 伊地知寛博
- 議題 3: ハイテクパーク、サイエンスパークの発展
- 中国におけるハイテク産業発展区の発展
- 高志前
- 日本におけるサイエンス&テクノロジーパークの現状
- 新舩洋一
- 議題 4: 国家科学技術戦略と政府の役割
- 新世紀に向けた中国における科学技術発展の戦略
- 楊起全
- 新科学技術基本計画策定の状況
- 青江茂
- 関連ページ:
- 2000 年度科学技術政策研究所年報 - 3. 国際会議等
- 関連資料:
- 「政策研ニュース」第 144 号 (2000 年 10 月号)