科学技術イノベーション政策における重要施策データベースの構築[NISTEP NOTE No.8]中の通史・概説

2.重点研究開発の推進

2.11 横断的分野の枠組

ここでは、横断的分野の枠組として、「大型プロジェクト」等の施策を扱う。ライフサイエンス、情報通信など、本施策DBで設定した他の項目に位置づけることが可能なものについては、別途、

分野別の項目を設けているので、参照されたい。なお、第3期科学技術基本計画期間中、白書において横断的分野として位置づけられた「安全・安全」については、「社会基盤、安全・安心」という別項目で扱う。

大型プロジェクトは、昭和52年版白書より、「総合的研究開発」へと改称された。

「特別研究促進調整費」は、昭和46年版白書において登場している。これは、国として重要と認められ、その成果が早急に期待される試験研究であり、かつ多省庁間にまたがる分野のもの、また緊急に実施する必要のあるものを対象として支出され、新領域、境界領域の研究開発の総合的、効率的推進において、重要な役割を果たした。2省庁以上が協力して行なう必要のある総合研究と、予見し難い事態の発生に対処し、緊急に推進する必要がある緊急研究とに分けて活用された。

昭和57年版白書より、特別研究促進調整費は発展的に解消され、「科学技術振與調整費」が創設され、この中に含まれる体制となった。

平成15年度からは、「安全・安心」など横断的分野についての検討始まり、施策化されている。平成19年版白書からは、横断的分野の位置づけで「国家基幹技術」についての記載が始まっている。