イノベーション人材育成をめぐる現状と課題
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NISTEPブックレット-2 5 2.ポストドクター等若手人材の活用状況 (1)ポストドクター等の雇用状況 進路選択において、ポストドクター等となる者の割合は、理学、工学分野が最も多く、それぞれ約3割を占める。次いで人文・社会科学(14%)及び保健分野(14%)、農学(11%)となっている(【図表8】)。 理学の中では、生物(32%)の割合が最も高く、次いで物理(20%)が占める。工学ではその他(30%)を除けば、電気・通信(21%)、材料(13%)の順である。保健においては、医学が75%を占める(調査資料-202の記述より)。 【図表8】 ポストドクター等の分野内訳 出典:科学技術政策研究所「ポストドクター等の雇用・進路に関する調査 -大学・公的研究機関への全数調査 (2009 年度実績)-」, 調査資料-202, 2011 ポストドクター等の所属機関の7割を大学が占め、次いで公的研究機関(【図表9-1】では「研究開発法人」)(27%)となっている(【図表9-1】)。特に、国立大学法人に所属するポストドクター等が、全ポストドクター等の半数(51%)を占めている。また、雇用財源の約半分(46%)は競争的資金等の外部資金であり、約3割(34%)が自主財源で雇用されている(【図表9-2】)。 出典:科学技術政策研究所「ポストドクター等の雇用・進路に関する調査 -大学・公的研究機関への全数調査 (2009 年度実績)-」, 調査資料-202, 2011 理学4,754人31.2%工学4,267人28.0%農学1,641人10.8%保健2,107人13.8%人文・社会科学2,133人14.0%その他の分野264人1.7%分野不明54人0.4%【全体:15,220人】国立大学法人7,701人50.6%公立大学324人2.1%私立大学2,118人13.9%大学共同利用機関623人4.1%研究開発法人[独法]4,079人26.8%国立試験研究機関249人1.6%公設試験研究機関126人0.8%【全体:15,220人】大学10,766人70.7%グローバルCOEプログラム794人5.2%科学研究費補助金1,372人9.0%戦略的創造研究推進事業511人3.4%科学技術振興調整費304人2.0%その他の競争的資金1,772人11.6%競争的資金以外の外部資金2,237人14.7%フェローシップ1,448人9.5%運営費交付金・私学助成その他の自主財源5,203人34.2%主な雇用財源判別不可227人1.5%雇用関係なし1,352人8.9%【全体:15,220人】競争的資金・その他の外部資金6,990人45.9%【図表9-1】 ポストドクター等の所属機関種内訳 【図表9-2】 ポストドクター等の主な雇用財源内訳

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