イノベーション人材育成をめぐる現状と課題
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NISTEPブックレット-2 1 Ⅰ.若手研究者の育成と活用 1.博士課程修了者の進路動向 (1)博士号取得者の数は、科学技術人材の質を測る上での重要な指標の一つと考えられるが、博士号取得者数は2006年度をピークに減少し始めている(【図表1】)。 注:1)「保健」とは、医学、歯学、薬学及び保健学である。 2)「その他」には、教育、芸術、家政を含む。 資料:1986年度までは広島大学教育研究センター、「高等教育統計データ(1989)」、1987年度以降は文部科学省調べ。 【図表1】 博士号取得者数の推移 出典:科学技術政策研究所「科学技術指標2012」, 調査資料-214, 2012 人口100万人当たりの博士号取得者数(2008年度)を各国と比較すると、日本は100万人当たり131人であり、他国に比して少ない(【図表2】)。 【図表2】 人口100万人当たりの博士号取得者数 出典:科学技術政策研究所「科学技術指標2012」, 調査資料-214, 2012 注: <日本>当該年度の4月から翌年3月までの博士号取得者数を計上。 <米国>当該年9月から始まる年度における博士号取得者数を計上。 <ドイツ>当該年の冬学期及び翌年の夏学期における博士試験合格者数を計上。 <フランス>当該年(暦年)における博士号(通算8年)の取得者数。理学、工学、農学は足したものを同時計上。 <イギリス>当該年(暦年)における大学及び高等教育カレッジの上級学位取得者数を計上。 <韓国>当該年度の3月から翌年2月までの博士号取得者数を計上。理学、工学、農学は足したものを同時計上。 資料:文部科学省、「教育指標の国際比較」、各国の人口は参考統計Aに同じ 参照:表3-4-1 050100150200250300350000800080709000900080309日本米国ドイツフランスイギリス韓国人口百万人当たりの博士号取得者数その他教育・教員養成医・歯・薬・保健農学工学理学理学+工学+農学法経等人文・芸術人(30)(20)(10)0102030051015202530351981838587899193959799010305072008年度博士号取得者数構成比工学理学千件%人文社会その他理学農学保健工学

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