STI Hz Vol.7, No.4, Part.3:(所長就任挨拶)データに基づく政策立案を促す調査研究STI Horizon

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  • DOI: https://doi.org/10.15108/stih.00270
  • 公開日: 2021.12.20
  • 著者: 佐伯 浩治
  • 雑誌情報: STI Horizon, Vol.7, No.4
  • 発行者: 文部科学省科学技術・学術政策研究所 (NISTEP)

所長就任挨拶
データに基づく政策立案を促す調査研究

文部科学省 科学技術・学術政策研究所
所長 佐伯 浩治

文部科学省 科学技術・学術政策研究所 所長 佐伯 浩治

2021年10月に科学技術・学術政策研究所所長に着任いたしました佐伯でございます。読者の皆さま方におかれましては、平素よりSTI Horizon誌を御愛読賜り、心より御礼申し上げます。

私は、前職では科学技術振興機構の理事として、総括業務に加え「研究開発戦略センター」や「社会技術研究開発センター」等を担当するほか、「創発的研究支援事業」や「次世代研究者挑戦的研究プログラム」の立ち上げに取り組みました。前職でのファンディング等の経験を活かしつつ、前所長が進められた客観的根拠に基づく政策立案(EBPM:エビデンス・ベースド・ポリシー・メイキング)推進への貢献と政策形成プロセスへの役割の拡大を更に進めるべく、鋭意努力してまいります。

令和3年には、改正科学技術・イノベーション基本法が施行され、第6期科学技術・イノベーション基本計画が策定されるなど、新たな枠組みが定められており、今後はこれらを踏まえて調査研究を進める必要があります。特に、新型コロナウイルス感染症拡大に伴い加速する研究活動のデジタルトランスフォーメーション(DX)への対応や、科学技術・イノベーション基本法等で新たに対象となった人文・社会科学までスコープを広げることを意識して活動を進めてまいります。

また、政府全体で推進しているEBPMの取組について、こうした調査研究活動を関係機関とも連携して進めることにより支援してまいります。

そして、これらの調査研究やその過程で得られた知見や変化の兆しをできる限りデータとあわせて素早く展開するとともに、科学技術イノベーションに関する有識者や新進気鋭の若手研究者の御見識を伺い、幅広い読者にお届けして、政策立案や研究マネジメントに役立てていただくことがこのSTI Horizon誌の役目と考えています。

皆さま方におかれましては、引き続き御支援・御愛読のほど、どうぞよろしくお願い申し上げます。