STI Hz Vol.5, No.3, Part.2:時代の変化とニーズを捉えた発信力強化STI Horizon

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  • DOI: https://doi.org/10.15108/stih.00180
  • 公開日: 2019.09.25
  • 著者: 磯谷 桂介
  • 雑誌情報: STI Horizon, Vol.5, No.3
  • 発行者: 文部科学省科学技術・学術政策研究所 (NISTEP)

時代の変化とニーズを捉えた発信力強化

文部科学省 科学技術・学術政策研究所
所長 磯谷 桂介

2019年7月に科学技術・学術政策研究所所長に着任しました磯谷桂介です。STI Horizon誌2019秋号の発行に当たり一言御挨拶申し上げます。

我が国が持続的に成長し発展していくために、科学技術イノベーションへの期待がますます大きくなってきています。当研究所では、時代の変化を捉えながら、科学技術人材、科学技術予測、科学技術指標等の多様な調査研究を実施することにより、科学技術イノベーション政策の企画立案・推進に不可欠な基盤的なデータの蓄積に努めております。また、文部科学省に設置されている国立試験研究機関としての特長をいかし、科学技術基本計画の策定支援やフォローアップ等、我が国の科学技術政策の企画立案、推進と直結した研究活動に積極的に取り組んでいます。こうした調査研究活動を通して、政府全体で推進している、客観的根拠に基づく政策立案(EBPM:エビデンス・ベースド・ポリシー・メイキング)の取組も支援してまいります。そして、これらの調査研究やその過程で得られた知見、変化の兆し、さらには、科学技術イノベーションに関する有識者や新進気鋭の若手研究者の御見識を伺い、幅広い読者に素早くお届けするのがこのSTI Horizon誌の役目であります。発行に当たっては、Web版を主としつつ冊子体も提供し、さらには、Web先行公開や、日本語の出版では比較的珍しい、記事の内容を補足するデータ出版も開始しております。

また、調査研究の推進に当たっては、海外では欧米、アジアやアフリカ諸国等の大学・研究機関との協力関係を構築しており、国内においては政策研究大学院大学、科学技術振興機構等と組織間の協力を積極的に進めています。STI Horizon誌では、当研究所外の執筆者との共著も開始しており、より幅広い視点からの情報提供にも務めております。

当研究所は、2018年7月に「科学技術政策研究所」としての発足から創立30周年を迎えました。引き続き、科学技術イノベーション政策研究の中核機関として、国内外の関係行政機関、大学等の研究機関等との連携を進め、ニーズを的確に捉えるとともに発信能力を強化し、調査研究活動を展開してまいります。

読者各位におかれましては、引き続き御支援・御愛読のほど、どうぞよろしくお願いいたします。

文部科学省 科学技術・学術政策研究所 所長 磯谷 桂介
文部科学省 科学技術・学術政策研究所 所長 磯谷 桂介