「STI Horizon」2018年春号を発行することができました。三か月ごとの紙面版の発行の間、執筆・編集以外の活動もしております。2018年新年明けて間もない1月12日にビジョンワークショップを開催しました。いつも当研究所の活動に外部から協力いただいている客員研究官や今回初めて作業に協力いただいた研究者の方々も含め、約110名の参加がありました。参加者の専門分野は多様で、行政官、ファンディングエージェンシー、大学等研究機関や学協会の所属、更に専門分野も環境、エネルギー、ライフサイエンス、ナノサイエンス、宇宙、海洋、量子科学、気象、都市計画、サイエンスコミュニケーションなど、多様な参加者が一堂に会して将来社会のビジョンを議論するという作業を行いました。当日は10グループに分かれ、理想の社会像となるビジョンを語り、社会像を実現するための技術要素についても議論しました。現在、その結果を取りまとめております。これまで地域ワークショップ、国際ワークショップも行っておりますので、今回のビジョンにそれぞれの結果を織り込み、最終的には並行して進めているほかの調査もまとめて「科学技術予測調査」として取りまとめられるよう、日々活動しております。このような活動の報告をはじめとして、「STI Horizon」は科学技術・イノベーション政策に資するタイムリーな情報をお送りしています。記事発行については当研究所のウェブサイトのほかメールニュース、メールマガジン、Facebookページでもお知らせしています。また読者アンケート（スペシャルレビュー）も引き続き実施中です。是非とも本誌記事に関する御意見をお寄せください。

（矢野幸子）