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- DOI: https://doi.org/10.15108/stih.c201903
- 公開日: 2019.09.25
- 著者: 文部科学省科学技術・学術政策研究所 (NISTEP)
- 雑誌情報: STI Horizon, Vol.5, No.3
- 発行者: 文部科学省科学技術・学術政策研究所 (NISTEP)
目次:2019 秋号 (Vol.5 No.3)
所長就任挨拶
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時代の変化とニーズを捉えた発信力強化
- 文部科学省 科学技術・学術政策研究所長 磯谷 桂介
はじめに
- STI Horizon 2019秋号発行に当たって
- STI Horizon 誌編集長 赤池 伸一
(科学技術・学術政策研究所 上席フェロー)
- STI Horizon 誌編集長 赤池 伸一
特別インタビュー
- 科学技術・学術審議会総合政策特別委員会主査/科学技術振興機構 濵口 道成 理事長インタビュー
-科学技術システムの変革と新たな価値の創造-
次期科学技術基本計画の検討が本格化する中、科学技術・学術審議会総合政策特別委員会主査である濵口道成国立研究開発法人科学技術振興機構理事長に、科学技術イノベーション政策の方向性と課題についてお話を伺った。
ナイスステップな研究者から見た変化の新潮流
- 室蘭工業大学 大学院工学研究科情報電子工学系専攻 董 冕雄 教授インタビュー
-中国から13歳で来日し、会津大学で博士号を取得後夫婦で研究室を運営し、
防災・減災のための情報技術開発を手がけるまで- - 株式会社テンクー 代表取締役社長 西村 邦裕 氏インタビュー
-VR でゲノム医療の扉を開く:分野融合とベンチャー創業を通じた研究の社会実装-
東日本大震災の教訓を踏まえ端末間通信による次世代型災害支援システムの開発を手がけている室蘭工業大学の董冕雄氏に、国際的な視点から見た研究人材・留学生の獲得競争や研究環境、さらには研究者の家族生活・ワークライフバランスについてお話を伺った。
西村邦裕氏は2011年株式会社テンクーを立ち上げ、がんのゲノム医療のAIソリューション「Chrovis(クロビス)」を開発。膨大なゲノム情報をわかりやすく可視化し、ゲノム医療への貢献を目指している。その業績から、「2018ナイスステップな研究者」、⼤学発ベンチャー表彰2019「⽂部科学⼤⾂賞」を受賞。氏に研究の背景と事業運営について伺った。
ほらいずん
- ST Foresight 2019(速報版)の概要
-人間性の再興・再考による柔軟な社会を目指して-- 科学技術予測センター センター長 横尾 淑子、上席フェロー 赤池 伸一
科学技術予測センターでは、科学技術イノベーション政策検討に資することを目的に第11回科学技術予測調査を実施中である。本調査では、社会の未来像と科学技術の未来像を統合して科学技術発展による社会の未来像を描く。本稿では、速報版の概要を示す。
- 未来につなぐクローズアップ科学技術領域
-AI関連技術とエキスパートジャッジを組み合わせた抽出-- 科学技術予測センター 特別研究員 蒲生 秀典、第2 調査研究グループ 上席研究官 小柴 等
科学技術予測センター 上席研究官 重茂 浩美
第11回科学技術予測調査のデルファイ調査において選定された702の科学技術トピックを基に、AI関連技術とエキスパートジャッジを組み合わせることにより、分野横断・融合のポテンシャルの高い8領域と、特定分野に軸足を置く8領域を抽出した。
- 科学技術予測センター 特別研究員 蒲生 秀典、第2 調査研究グループ 上席研究官 小柴 等
- 基本シナリオ
-科学技術の発展により目指す社会の姿-- 科学技術予測センター 研究官 黒木 優太郎、特別研究員 河岡 将行
デルファイ調査の702の科学技術トピックと、ビジョンワークショップの50の社会像について、ワークショップで結びつけた結果、4つの基本シナリオ案に470のトピックが結びついた。その後、専門家による検討等を経て、最終的に4つの基本シナリオを作成した。
- 量子科学技術の最近の動向と将来展望
-第11回科学技術予測調査から-- 科学技術予測センター 特別研究員 蒲生 秀典
現代のデジタル化社会を担う電子・光デバイスを超える膨大な情報処理能力を有し、生体などを高精度でセンシングできると期待される量子デバイスの研究開発が世界的に活発化している。当研究所が実施した科学技術予測調査結果を基に量子科学技術の将来を展望する。
レポート
- 大学における地域産学連携現況(2018)
- 第2調査研究グループ 上席研究官 荒木 寛幸
地域科学技術指標2018におけるデータから科学技術資源として産学連携に着目し地域における産学連携の状況を3大都市圏(東京圏、中京圏、関西圏)及び地方圏に分類・集計し、分析を行った。
- 再生医療の推進状況と産学官民の協働を牽引する日本再生医療学会の取組
- 第2研究グループ 研究員 矢口 雅江
日本の再生医療は、基礎研究から臨床研究の段階に移行している。日本再生医療学会は、国費投入型事業の中で、臨床研究並びに産業化の促進に取り組み、産学官民の協働モデルを構築している。また、この事業は、日本オープンイノベーション大賞を受賞した。
- 第一線級の研究者や有識者は日本の科学技術の何に課題があると考えているのか:
NISTEP定点調査の回答動向の背景要因についての試行的な分析- 科学技術・学術基盤調査研究室 室長 伊神 正貫
本レポートでは、第一線級の研究者や有識者を対象とした大規模な意識調査(NISTEP定点調査)における、各回答者の回答傾向と自由記述を結びつけることで、NISTEP定点調査の回答動向の背景要因や今後に向けた論点を抽出した結果試行的な分析の結果について紹介する。