調査研究成果公表

科学技術・学術政策研究所(NISTEP)では、STI Horizon 2021冬号(Vol.7 No.4)を公開しました。
日本科学未来館館長 浅川智恵子氏の特別インタビュー、ナイスステップな研究者インタビュー、NISTEPにおけるリサーチアシスタント制度など、科学技術・イノベーション政策に資する情報を幅広く掲載しています。

詳細については、以下のリンクより御覧ください。
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科学技術・学術政策研究所(NISTEP)では、⽇本の研究者によるデータと論⽂の公開状況や認識を明らかにするために2016, 2018年に引き続き、2020 年11⽉に科学技術専⾨家ネットワークを活⽤したウェブアンケート調査を実施しました。(回答者1, 349名(回答率70.5%))

その結果、研究活動を⾏っている1,268 名のうち、データは44.7%、論⽂は80.1%が公開経験を有していました。2016 年、2018年調査の結果と⽐較すると、全体としてはデータの公開が進んでいませんが、引き続き分野による差、進展の差があることがわかりました。

また、助成機関等が要求しているデータマネジメントプラン(DMP)の作成経験を持つ回答者は20.8%(2018年18.7%)にやや増加しました。研究者のデータ公開に対する懸念は依然として強いものの、問題点に対する意識が経年で変化していることなどがわかりました。

さらに、今回データ公開に対する評価を伺ったところデータ公開を「⾼く評価している」と「やや評価している」の合計は、コミュニティや機関が33.0%、回答者⾃⾝が45.2%でした。

詳細は以下のリンクより御覧ください。

ライブラリ:研究データ公開と論文のオープンアクセスに関する実態調査2020[NISTEP RESEACH MATERIAL No.316]

 

 

 科学技術・学術政策研究所(NISTEP)では、我が国の自然科学系の大学に所属する教員を対象に実施したアンケート調査(研究室パネル調査)の2020年度の回答データを用いて、我が国の研究活動における外部とのネットワーク状況を把握するための分析を実施しました。

 大学教員、大学教員の所属する研究室・研究グループ、大学教員の実施している研究プロジェクトの大きく3つの観点からの分析を通じ、我が国の大学教員の研究活動における国内・海外のつながりの実態を多面的に把握することを試みています。

 詳細につきましては以下のリンクより御覧ください。

ライブラリ https://doi.org/10.15108/dp202

科学技術・学術政策研究所(NISTEP)では、STI Horizon 2021冬号(Vol.7 No.4)の一部をweb先行公開(11月25日)しました。今回は以下の記事を掲載しています。

ナイスステップな研究者から見た変化の新潮流
・国立研究開発法人理化学研究所 革新知能統合研究センター(AIP)
病理情報学チーム チームリーダー 山本 陽一朗 氏インタビュー
医療・医学の進歩と発展に貢献する医療AI技術の開発
-病理学と数理解析学の融合研究-

・国立研究開発法人物質・材料研究機構
統合型材料開発・情報基盤部門 主任研究員 桂 ゆかり 氏インタビュー
-論文から過去の実験データを集めることで大規模材料物性データベースを構築-

詳細については、以下のリンクより御覧ください。
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科学技術・学術政策研究所(NISTEP)では、次期科学技術予測調査の基礎情報収集及び科学技術動向調査のため、専門家ネットワークに対し現在注目される科学技術についてのアンケートを行いました。

アンケートでは延べ984件の注目科学技術についての回答がありました。また同時に、注目科学技術が前提とする社会像や解決すべき社会課題、経済社会へもたらす便益や懸念、実現にあたって解決が必要な社会・制度的課題、基盤となる人間や社会の在り方等、様々なコメントが寄せられました。なお本調査は、専門家が注目する科学技術を「注目科学技術」とし、専門家の最新の知見を毎年幅広く収集・蓄積し、得られた結果を精査・分析して公表するもので、今回が第1回目の調査となります。

詳細につきましては、以下のリンクよりご覧ください。

ライブラリ:専門家が注目する科学技術に関するアンケート調査(NISTEP注目科学技術2020)[調査資料-315]

 科学技術・学術政策研究所(NISTEP)では、研究室・研究グループ単位での大学の研究活動の把握を目的として、2020年度に「研究活動把握データベースを用いた研究活動の実態把握(研究室パネル調査)」(5ヵ年継続)の初年度調査を、約3,600名の自然科学系の大学教員を対象に実施しました。
 今回、初年度の調査結果のうち、基礎的な事項を集計した発見事実について報告書にまとめました。当報告書は、研究室パネル調査に関する最初の報告書となり、我が国の大学の自然科学系の教員およびその研究活動の状況について、大学教員、研究室・研究グループ等、研究プロジェクトの3つの側面から定量的に把握することを試みています。

 詳細につきましては以下のリンクより御覧ください。

ライブラリ: https://doi.org/10.15108/rm314

科学技術・学術政策研究所(NISTEP)では、STI Horizon 2021秋号(Vol.7 No.3)を公開しました。
東北大学理事・副学長/総合科学技術・イノベーション会議議員 小谷元子氏の特別インタビュー、ナイスステップな研究者インタビュー、第11 回科学技術予測調査デルファイ調査における分野別分科会の座長インタビュー連載など、科学技術・イノベーション政策に資する情報を幅広く掲載しています。

詳細については、以下のリンクより御覧ください。
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2021年6月に行ったインターネット調査の結果、新型コロナウイルスのワクチン接種について、「今後(継続的に摂取することになった場合)」では 69%が(どちらかというと)接種しようと思うと考えており、ワクチン接種を継続することについて一定の理解がみられた。将来接種したいワクチンとして、「外国産でも国産でも構わない」が37%の一方、「(どちらかというと)国産がよいと思う」は 58%と過半数を占めており、国産ワクチンへの期待は高いことが分かった。

https://doi.org/10.15108/dp201

要旨 概要 報告書全文

 

科学技術・学術政策研究所(NISTEP)では、博士人材の活躍状況を把握するため、博士人材データベース(JGRAD)を構築・運営しています。2021年5月から6月にかけて、博士人材データベースの登録者(博士課程在籍者および博士課程修了者等)に対して「新型コロナウイルス感染症対応が研究生産性に与える影響等に関する調査」のウェブアンケート調査を行いました。このウェブアンケート調査の結果を調査資料として公表いたします。

 

[結果概要]

  • 「新型コロナウイルス感染症の流行・対応がなかった場合の研究生産性を10」と見なした場合の現実における研究生産性を尋ねた。新型コロナウイルス感染症の流行・対応によって研究生産性が9以下に低下した割合は、博士課程在籍者において73%、博士課程修了者等において69%を占めた。
  • 国、自治体に希望する対応に関しての自由記述回答においては、生活費・研究費の資金援助および研究資金の期限の柔軟な延長を希望する声が多かった。
  • フィールドワークを行う人文・社会分野などのリモート化に対応しにくい研究テーマにおいて、研究上の制約が特に大きいことが確認された。

 

https://doi.org/10.15108/rm313

要旨 概要 報告書全文

 

 

科学技術・学術政策研究所(NISTEP)では、STI Horizon 2021秋号(Vol.7 No.3)の一部をweb先行公開(8月25日)しました。今回は以下の記事を掲載しています。

ほらいずん
・デルファイ調査座長に聞く「科学技術の未来」:健康・医療・生命科学分野
-先進的な研究・教育に支えられた「質の高い医療」に向けて-
NPO法人卒後臨床研修評価機構 福井 次矢 理事・人材育成委員長インタビュー

・シチズンサイエンスの社会実装
-B&Cスタイルへの拡大-

レポート
・新型コロナウイルス感染症パンデミックが科学技術の未来に与える影響を探る

詳細については、以下のリンクより御覧ください。
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本レポートでは、研究職公募の応募書類について我が国と主に北米を中心とした海外とを調査しました。

調査の結果、我が国の公募では論文数やその引用数などを求めるものが一定数ある一方、
海外では推薦書(Reference Letter)を求めるものが相対的に多いことが分かりました。
こうした差異は国際頭脳循環などを考える際に重要となる可能性があります。

詳細については,以下のリンクより御覧ください。

https://doi.org/10.15108/dp199

要旨
報告書全文

本研究では,生物系のプレプリント(論文草稿)サーバであるbioRxivを対象として,プレプリントとその後 査読を経てジャーナルになったものなどの比較を行いました。

分析の結果,単語数や図表の数,構成などについてプレプリントとジャーナル,ジャーナルになっていない内容的に類似するプレプリントなどの間の差異は少なく、
外形的な基準のみでそれらを識別することは困難であることが分かりました。

詳細については,以下のリンクより御覧ください。

https://doi.org/10.15108/dp200

要旨
報告書全文

本報告書では,生物科学のプレプリントサーバーとして近年注目を集めているbioRxivに掲載されているプレプリントについて分析した結果を報告しています.

 

定量的なデータに裏打ちされたエビデンスに基づく科学技術政策形成が求められる中,学術ジャーナルに掲載される原著論文の量(論文数)と被引用数に基づく質に関する調査研究を補完することを目的に,原著論文の草稿であるプレプリントに着目した試行分析をNISTEPでは行っています.今回,arXivの調査に引き続き,2010年代に入って生物学系で進展しているプレプリントサーバであるbioRxivに着目し,原著論文との関係,プレプリントの引用などの観点から,bioRxivの特徴および分野別特性を分析した結果,arXivに比較して分野間の差はほとんど見られないことや,原著論文となった割合は4割程度であり,オープンアクセス誌に掲載されているものが多いこと等が分かりました.

詳細については,以下のリンクより御覧ください.
https://doi.org/10.15108/dp197
報告書全文