「我が国の博士課程修了者の就職意識・活動に関する調査研究」[調査資料-212]の結果公表について

2012年7月25日(水)

科学技術政策研究所では、博士課程修了者の就職活動の実態や、国内外の多様な場で活躍していくために今後必要な取組の視点を明らかにすることを目的に、2010年度に博士課程を修了した者(修了予定を含む)を対象とした調査を実施、分析を行いました。

  1. 博士課程進学時には国外を含め課程修了後の進路を幅広く考えていた学生が多いですが、就職活動での応募先は絞り込まれています。進学時の就職意識と実際の応募先機関の種別にはギャップがみられます。
  2. 教育機関(大学等)への就職活動と比べ、民間企業への就職活動は開始や終了の時期が早く、短期決戦で実施されていますが、その間に費やされた時間的な負担(割合)は多いことが示されています。
  3. 国外での研究経験や民間企業でのインターンシップ経験がある者は、国外機関や民間企業に応募した割合が高いことが示されました。また、民間企業でのインターンシップは、民間企業への就職意識がなかった者の企業応募への後押しになっていることから、企業への就職を考えていない者が企業でのインターンシップを経験する機会を増やすことは、キャリア選択の多様化につながると考えられます。

詳細につきましては、以下のリンクより御覧ください。