この原稿を書いているのは冬号発行の約1か月前です。秋の学会シーズン、当研究所の研究員も学会や講演会に忙しく飛び回っておりました。当研究所では2006年から毎年、研究交流の一環で日中韓科学技術政策セミナーに参加しており、2017年は中国の杭州で行われた当セミナーに8名が参加しました。私もその一人として科学技術イノベーション政策に寄与する研究成果を報告し情報交換に努めて参りました。また現在、科学技術予測センターでは次回科学技術予測調査に向けた準備を進めています。特に将来社会ビジョンについての議論をしております。

このような中、「STI Horizon」2017年冬号を無事発行することができ大変うれしく思っております。「STI Horizon」誌は今回で9号となり、発行も軌道に乗ってきました。定期的に先行公開も行っています。「STI Horizon」誌は紙媒体と電子媒体の両方で発行されています。紙媒体は3か月に1回の発行ですが、電子媒体は先行公開システムを採用し、ウェブ上での迅速公開を試みています。例えば2017年春号（3月25日公開）と夏号（6月25日公開）の間の5月25日に公開日を設け、秋号（9月25日公開）の前にも8月28日に先行公開しました。今回も冬号公開（12月20日）の前に、10月25日に先行公開をしました。迅速公開を実現するに当たり、原稿執筆、査読、著者校正、照会などのサイクルを遅れることなく忠実に回すことに注力しています。また、記事発行については当研究所のウェブサイトのほかメールニュース、メールマガジン、Facebookページでもお知らせしています。是非ファン登録して御覧ください。皆様のフィードバックを得るために、スペシャルレビューと称する読者アンケートも引き続き実施中です。是非とも本誌記事に関する御意見をお寄せください。

（矢野 幸子）