STI Hz Vol.3, No.3, Part.2: STI Horizon 2017秋号発行に当たってSTI Horizon

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  • DOI: http://doi.org/10.15108/stih.00089
  • 公開日: 2017.09.25
  • 著者: 赤池 伸一
  • 雑誌情報: STI Horizon, Vol.3, No.3
  • 発行者: 文部科学省科学技術・学術政策研究所 (NISTEP)

STI Horizon 2017 秋号発行に当たって

STI Horizon誌編集長 赤池 伸一
(科学技術・学術政策研究所 科学技術予測センター長)

エビデンスベースの政策形成のためには、政策研究を深めるだけではなく、政策形成プロセスも併せて進化する必要があります。事実を論理的に組み立てて政策を立案し、実施し、評価するような政策形成プロセスを設計し、構成していくことが重要です。また、政策形成プロセスに、適切なステークホルダーが関与し、そのプロセスを明らかにし、国民に対する説明責任を果たしていくことも重要です。エビデンスベースの政策形成を実現するため、政策当局と連携し、これら一連の取組に貢献していきたいと考えています。

STI Horizon 2017年秋号では、特別インタビューとして、末松誠日本医療研究開発機構(AMED)理事長より、発足後2年を経たAMEDが目指す医療研究開発の新たな仕組みに関するお話を伺いました。また、当研究所選定のナイスステップな研究者へのインタビューとして、1000兆分の1秒の変化を捉える超高速カメラを開発した中川桂一東京大学大学院工学系研究科附属医療福祉工学開発評価研究センター/バイオエンジニアリング専攻/工学部精密工学科助教、新進気鋭のイノベーション経済学者である伊神満イェール大学准教授にお話を伺いました。

社会や科学技術の新たな「兆し」を捉える「ほらいずん」では、予測ケーススタディとして「高齢社会×低炭素社会」に関するワークショップの結果を取り上げます。また、学術情報流通のオープン化の新たな動き、米国の科学技術政策やカナダの未来探索の動向を報告します。

当研究所の研究成果等を紹介するレポートとしては、民間企業の研究活動に関する調査、インプットとアウトプットの間を結ぶプロセスの理解に向けた取組を紹介いたします。

STI Horizon2017秋号をお楽しみください。