STI Hz Vol.2, No.3, Part.1: STI Horizon 2016秋号発行に当たってSTI Horizon

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  • DOI: http://doi.org/10.15108/stih.00032
  • 公開日: 2016.09.25
  • 著者: 赤池 伸一
  • 雑誌情報: STI Horizon, Vol.2, No.3
  • 発行者: 文部科学省科学技術・学術政策研究所 (NISTEP)

STI Horizon 2016秋号発行に当たって

STI Horizon誌編集長 赤池 伸一
(科学技術・学術政策研究所 科学技術予測センター長)

2016年4月1日より科学技術・学術政策研究所科学技術予測センター長に就任しました。STI Horizon 2016秋号をお届けします。

新たな第5期科学技術基本計画の策定を受け、超スマート社会(Society 5.0)の実現や科学技術イノベーション基盤力の強化に向けて、具体的な取組が動き始めています。

今号の冒頭では、産業界と学界のリーダーとして、須藤亮産業競争力懇談会(COCN)理事と春日文子Future Earth国際本部日本ハブ事務局長へのインタビュー記事を掲載しました。産業界と政府との関係をどのように捉えていくか、今後の日本の学術的なリーダーシップをどのようにとっていくのか、大変重要な視点から提言を頂いています。ナイスステップな研究者から見た変化の新潮流としては、昨年の受賞者のうち、山西陽子九州大学教授と竹井邦晴大阪府立大学助教のお二人からお話を伺い、従来の発想にとらわれない創造的な研究とその背景を御紹介します。

また、ほらいずんとして、当研究所がこれから展開する新たな予測活動について御紹介するとともに、マレーシアの予測活動やOECDの新しい動き、古典籍・歴史資料のデジタル化や自動運転自動車の普及についての事例も取り上げています。

レポートとしては、所内の研究活動の新たな動きとして、前号に引き続いて鶴岡市に着目した地方創生のホライズンを紹介し、今次熊本地震の被災地と他地域の差異に着目した科学技術に関する国民意識の解析、ヨーロッパを中心としたオープンサイエンスの最新動向のほか、会議録に着目した人工知能研究動向の分析、研究関連求人サイトの分析や、統計に関する国際的マニュアル(フラスカティ・マニュアル)の概要解説を報告します。

STI Horizon 2016秋号を是非お楽しみください。